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土橋克寿「つくり手の鼓動」第6回

フィリピン英語留学、大企業になぜ人気?低コストで高い効果、充実した環境と授業も魅力

文=土橋克寿
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 同校の親会社ギークスは、フリーランスエンジニアと企業をつなぐマッチングサイト「エンジニアナビ」を運営している。アプリ開発スキルは特に求められており、企業側から発注される案件も発注単価が高い。「エンジニア留学」を経てリリースされたiPhoneアプリもすでにある。その一つである「Off Search」は、 海外でインターネットなしの環境でも開ける辞書アプリだ。

 また、同校のもう一つの人気カリキュラムが、学校の外で現地の人々と触れ合う機会を提供する「エクスペリエンス」だ。トヨタ自動車やフィリピン現地企業、大学、貧困層エリアなどを訪問し、テーマに沿った議論や交流を行う。生徒からは「自分一人では絶対に行けない場所へ行って学べた」という声も寄せられている。

 ネクシード代表の高原大輔氏は「我々は常に『海外で働く、活躍する』ことを視野に入れてカリキュラムをつくっています。生徒の皆さんが『英語の実力が伸びた』と感じられるようにすることはもちろんですが、さらにそこからご自身の将来やキャリアについて考えられる環境を用意して、皆さんの選択肢が広がるきっかけの場にしたい」と話す。

 このように、フィリピン国内のセブ一カ所を見るだけでも、各語学学校の特長は異なっており、自分のスタイルに合った豊富な選択肢が生まれつつある。東京オリンピック開催が決定し、更に重要度が増すグローバル人材育成への取り組み。文部科学省は13年10月、留学促進キャンペーン「トビタテ! 留学JAPAN」を立ち上げた。官民協働で取り組む中、海外留学をする文化を醸成する役割は重要だ。フィリピン留学にかかる期待は大きい。

土橋克寿

土橋克寿

ramyu代表

1986年生まれ。大手証券会社、経営誌の副編集長を経て、2013年3月に独立。現在は東南アジアや米西海岸で活動しながら、複数メディアへ寄稿を行う。ブログ「Build Something!」では、メイカームーブメント(世界のモノづくり)について執筆中。

Facebook : 土橋 克寿

株式会社クロフィー

Twitter:@dobatty

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