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大西宏「コア・コンセプトのビジネス学」

テレビを脅かすと話題のネットフリックスは、普及しない?確実に伸びる?

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すでにあるサービスとの競合の壁

 「黒船」がやってきて、新しい時代を拓くと期待する向きもありますが、この定額見放題のサブスクリプション型動画配信ビジネスはすでに日本で展開されており、日本市場ではネットフリックスやアマゾンが遅れて参入してきたことになります。

 NTTドコモは11年に会員向けのサービスとして「dビデオ」をスタートさせましたが、ドコモ回線利用者でなくとも利用できるサービスとなり、「dTV」と改称し15年6月末で450万を超える契約数となっています。月額500円という低価格で、配信本数も12万本と文字通り日本最大のサービスとなっています。

 このdTVを運営しているのはレコード会社のエイベックスですが、同社の決算資料によると、ソフトバンク向けのサービス「UULA」の15年6月末の契約者数が136万人、11年に日本に上陸し昨年日本テレビが買い取ったHULUは、3月に契約会員数が100万を超えたと発表しているので、これらのサービス合計だけでもおよそ700万契約を超えています。

dTVとUULA契約数推移(筆者作成)

 また動画配信では、無料視聴とストアでのペイ・パー・ビュー、さらに月額380円のYahoo!プレミアム会員になれば有料コンテンツも見放題のサービスを組み合わせた「GYAO!」の存在も無視できません。無料視聴が主なので契約数の比較はできませんが、月間ページビュー(閲覧数:PV)が4億1000万、月間UU(ユニーク・ユーザー数)は1900万を誇るサイトに成長しています。またYahoo!プレミアム会員を含む有料会員ID数はおよそ1600万に達しています。

 ネットフリックスが、ベーシックプラン650円の月額利用料を設定したのも、dTVの月額料金500円との競争、またGYAO!の存在を意識した結果でしょう。

 アマゾンはプライム会員になれば「プライム・ビデオ」の視聴は無料で、そのほかの番組を見るためのFire TV Stickも4980円。しかもプライム会員は年間3900円なので、プライム会員が享受するほかのメリットも考えると、ずいぶん格安なサービスです。価格競争力はありそうですが、どこまでプライム会員のメリットが浸透するのかは未知数です。

番組を提供する放送局との交渉力の壁

 定額ストリーミング・サービスは、どれだけ多くの種類のコンテンツを持っているかが競争力を決める重要な要素になってきます。しかも、映画だけではコンテンツとしては力不足で、テレビ番組のラインアップも必須です。

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