日本のお家芸の柔道は、女子の有力選手を擁する綜合警備保障(ALSOK)、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、男子柔道は旭化成、パーク24がオリンピック関連銘柄だ。前評判では大型株が多いので、株価に影響することは少ないだろうとみられている。

 ALSOKは柔道、射撃(エアライフル)、陸上、レスリング、重量挙げに計8人が出場。オリンピックに派遣している人数は同社が最多で、レスリング女子にはオリンピック4連覇を狙う伊調馨がいる。ロンドンオリンピックでは、女子レスリングで2人が金メダルをとったがALSOKの株価はほとんど動かなかった。リオオリンピックでは、はたしてどうなるか注目だ。

 バドミントンもメダル獲得が有力とされている競技だ。日本ユニシスは女子ダブルスで世界ランキング1位の高橋礼華、松友美佐紀が出場する。日本ユニシスは三井物産の傘下から離れ、現在は大日本印刷が筆頭株主。金融業界を中心にシステム構築を行っている。

 アテネで9位、北京で6位、ロンドンで銀メダルを取った重量挙げ48キロ級の三宅宏実は、いちごグループホールディングス(16年9月、いちごに社名変更の予定)に所属。不動産流動化の先駆者で、ファンドを運営するほか太陽光発電も手掛けている。社名は「一期一会」に由来する。三宅は、腰痛に悩まされながらも、最後の試技を成功させ、銅メダルを獲得した。

報奨金1億円の企業も

 オリンピックの華は、陸上男子100mだ。メダル獲得よりも日本人初の「10秒の壁突破」に興味が集中している。100mの日本代表は、桐生祥秀(東洋大学)、ケンブリッジ飛鳥(ドーム)、山縣亮太(セイコーホールディングス)の3人。アスリートをサポートするドームの社長は、ケンブリッジ飛鳥に「9秒台なら1億円」の報奨金を弾むと約束した。

 スポーツ用品大手のミズノは、陸上は飯塚翔太(200mほか)など4人、競泳は星奈津美(200mバタフライほか)など2人が出場する。

 女子卓球は石川佳純(全国農業協同組合連合会/全農)、福原愛(全日本空輸/ANA)、伊藤美誠(スターツコーポレーション)。スターツは賃貸住宅の建設、仲介、管理の会社だ。

 人気が高い女子バレーボールは、東レが木村沙織など3人、久光製薬が長岡望悠など3人を送り出している。

 出場自体が大いに話題になったのが、テニスの錦織圭とゴルフの池田勇太だ。共にカップヌードルで知られる日清食品ホールディングスの所属だ。

 日本人選手が活躍してメダルラッシュになれば、その選手が所属している銘柄の注目度が上がることは間違いなさそうだ。株価レースでどこが勝つかも見所である。
(文=編集部)

【続報】
 8月9日の東京株式市場で旭化成の株価が前日比7%、55.2円高の824.9円となり7カ月ぶりの高値をつけた。所属する柔道男子の大野将平選手が金メダルを獲ったためだ。8日に発表した7月の住宅部門の受注額が前年同月比23%増となり、7月単月として史上最高の受注額を記録したという業績の裏付けもあった。昨年10月の杭打ち工事問題の発覚以降、自粛していた住宅の広告宣伝活動を今年4月に再開し、5月から本格化した効果が現れてきたもの。へーベルハウスブランドの復権が、今回の受注実績につながったとの見方もある。体操男子団体で金メダルに輝いた内村航平選手らが所属するコナミスポーツクラブの親会社、コナミHDの株価も5%、185円値上がりし3905円をつけた。

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