
讃岐うどん専門店として、全国展開している「丸亀製麺」(トリドールホールディングス)。讃岐釜揚げうどんを安価かつ手早く提供し、都市部の店舗ではランチタイムともなれば、近隣のオフィスからの客で行列ができるなど、人気のうどんチェーンであることはご存じの方も多いだろう。
また、最近では丸亀製麵のアプリをスマートフォンにダウンロードするとクーポンを利用できるようになり、ファンの間で話題になった。クーポンによっては、かしわ天(130円/税込、以下同)などが無料、釜揚げうどん(290円)が半額以下の140円で食べられるなど、ビジネスパーソンのお財布にうれしいサービスを提供していることも人気の秘密なのだろう。
そんな丸亀製麵が昨年の6月から、うどん(釜揚げ、かけ、ぶっかけ、ざるの4種から選択、いずれも並サイズ)に天ぷらや惣菜などの計3品に加え、「30分間、ビールなどが飲み放題」で1000円というロープライスの“ちょい飲み”サービスを開始し、話題となっている。
うどんはいずれも290円、天ぷらが120円前後。通常の丸亀製麺の店舗では、ビールなどのアルコールメニューは提供していないが、格安居酒屋ではビール1杯290円ほどなので、2杯以上飲めば元が取れる計算だ。小遣いが少ないと嘆く家庭持ちの男性でも「1000円ならば行ってみようか」と思わずにいられないコストパフォーマンスだろう。
現在、この飲み放題サービスを行っているのは「新宿文化クイントビル店」「六本木ティーキューブ店」、そしてJR大崎駅に近い「ThinkPark店」という都内の3店舗だが、いずれも会社帰りのビジネスパーソンに好評のようだ。
そこで今回、新宿文化クイントビル店で、実際に飲み放題を堪能してみた。
“延長”する会社帰りのグループも
筆者が訪れたのは、昨年の年の瀬の平日だ。夕方ではあったが、すでに酔客も多くいたJR新宿駅南口を抜け、甲州街道を都庁方面へ向かうと見えてくるのが、新宿文化クイントビルだ。ファイザー日本法人などが入ったオフィスビルで、この1階テナント部分に「丸亀製麺 新宿文化クイントビル店」は入っている。
店舗の入り口に掲示された大きな看板を見ると、飲み放題のサービスは3種から選択可能のようだ。