石徹白未亜「ネット依存社会の実態」【アプリ四季報 2018年4~6月】

セブン-イレブンのアプリ利用者が爆増している理由…40代女性から圧倒的支持

セブン-イレブンの店舗

 ダウンロードしたものの、数回使っただけで休眠状態だったり、アンインストールしてしまったりしたアプリがある人も多いはずだ。テレビCMなどでは「数百万ダウンロード突破!」と威勢のいい言葉をよく聞くが、実際にどんなアプリがどの性年代にどのくらい使われ続けているのか。

 本連載では、ダウンロード数だけでは見えない「アプリの利用率」をモニターの利用動向から調べるサービス「App Ape」を提供しているフラーに、四半期ごとに人気アプリの実態について聞いている。

 前回に続き、同社のコンサルティング本部長の岡田雄伸氏に2018年第2四半期(4~6月)を中心にアプリの動向を聞いた。

セブンのアプリ、6月にユーザー急増の理由

岡田雄伸氏(以下、岡田) 2018年4~6月を象徴するアプリは「セブン-イレブンアプリ」ですね。実数をお伝えできないのですが、「App Ape」のセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートのMAU(Monthly Active Users/ひと月に利用したユーザー数:App Apeにおいては1カ月に一度以上アプリを起動したユーザー数)の推移を見ると、6月に入ってユーザー数がほぼ5倍と急増しました。

――もともとあったアプリですよね。6月に何があったのでしょうか。

岡田 6月1日にアプリがリニューアルされ、乃木坂46が出演するコマーシャルが放送されました。リニューアルに伴い、アプリを新規インストールもしくはアップデート後に会員登録した「先着230万名」にドリンクプレゼントという大規模なキャンペーンを行っています。

――先着230万人というのは大規模ですね。なお、アプリの機能は買い物に応じて「バッジポイント」が貯まるといったポイントカード的なものや、クーポン提供などのようですね。しかし、セブン-イレブンは弁当などの値段を割り引くキャンペーンを以前から頻繁に行っており、その時期にはCMも積極的に放送しています。アプリが提供している機能には、あまり目新しさを感じませんね。

岡田 ただ、ここまでアプリに特化したCMは流していなかったのではないかと思います。思い切ったキャンペーンも含め、それが今回のユーザー急増につながる「目新しさ」だったとも思いますね。

――確かに、コンビニエンスストアのCM自体は毎日のように見ますが、ここまでアプリの機能や利用方法のみを訴求したCMはなかったように思えます。急伸したセブン-イレブンアプリですが、利用者の性年代はいかがでしょうか。

岡田 こちらが現在の性年代比です。40代女性が一番多くを占めていますね。

――セブン-イレブンは2018年9月末時点で全国に2万600店舗ありますが、東名阪の都市部エリアに特に出店しています。そう考えると、アプリユーザーは都市部で暮らす若い男女が多いのかと思いきや、意外と40代女性の支持が強いんですね。他社がどう追随していくかも注目です。
(構成=石徹白未亜/ライター)

石徹白未亜/ライター

ライター。得意分野はネット依存・同人文化(二次創作)・ファッション。ネット依存では自身の体験をもとに書籍『節ネット、はじめました』(CCCメディアハウス)を執筆、NHK『ハートネットTV』、フジテレビ『バイキング』、朝日新聞、週刊文春等メディア出演多数。個人に向けたスタイリストとしても活動しており、著書に男性スーツ本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)。ユニ・チャーム株式会社でのスーツ着こなしセミナーなど、ファッション研修も多くの実績あり。おうち大好きインドア派。同人誌と串揚げとしめさばとビールで生きてます。
●「主なプロデュース作品
『何になりたいかわからないけど就活を始めるあなたへ まず自己分析をやめるとうまくいく』辻井啓作(高陵社書店)
『自分のイヤなところは直る! 』牧野秀美(東邦出版)
『英語がサクッと口から出る 英語の「筋トレ」4センテンス繰り返しCDドリル 初級編 』渡部泰子(主婦の友社)

Twitter:@zPvDKtu9XhnyIvl

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