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武田薬品、過去最大「6.8兆円」買収に暗雲…頓挫なら「買収される側」に

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武田薬品東京本社(「Wikipedia」より)

 アイルランド製薬大手、シャイアーの買収をめぐり、武田薬品工業の株主らでつくる「武田薬品の将来を考える会」が、クリストフ・ウェバー社長に公開質問状を送った。

 買収総額は約460億ポンド(約6.8兆円)。日本企業による過去最大の買収案件となる。買収に伴う新株の発行の承認を得るため、臨時株主総会を2019年1月18日までに開催する予定になっている。

 質問状は、同会のホームページで公開された。

(1)買収に伴う借入金の返済計画、買収後の1株利益(EPS)の予想
(2)収益の基幹である血液製剤の分野で、今後苦戦が確実視されるシャイアーの企業価値に65%もの高額なプレミアムを設定した根拠
(3)シャイアー買収に関する取締役会議事録と、取締役各位の発言内容の開示
(4)武田薬品の持続的成長にとってシャイアー社の買収が唯一の手段か

 考える会は、武田薬品のOBなど約130人でつくる団体。議決権ベースで1%程度の株式を保有。「買収に断固反対」の立場を表明し、10月中に回答を求めている。

 武田薬品が6月28日に開いた株主総会で、考える会に加わる株主12人が株主提案をした。武田薬品が今後1兆円を超える企業買収をする場合、買収の目的や買収資金の調達方法などを説明し、株主総会で事前に決議するよう義務づけるという内容。株主提案の定款の一部変更案は、9.44%の賛成票を集めたものの否決された。

 株主総会は、シャイアー買収の前哨戦だった。シャイアー買収は一部、株式の交換方式になっていて、シャイアーの既存株主に武田薬品の新株を渡す必要がある。このために新株の発行が必要となる。

 そのための特別決議を得るために来年早々、臨時株主総会を開く。過半数を定足数とし、3分の2以上の賛成で特別決議は得られる。臨時株主総会が事実上の巨額買収の賛否を問う場となる。考える会は買収への反対を広く株主に呼びかけて、3分の1を集めて廃案にするのが狙いだ。

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