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スルガ銀行、事業停止で内部はパニック…創業家関連企業へ488億円融資、全額回収は困難

文=編集部
スルガ銀行、事業停止で内部はパニック…創業家関連企業へ488億円融資、全額回収は困難の画像1スルガ銀行本店(「Wikipedia」より)

 スルガ銀行は天国から地獄へ急転直下だ。かつての高収益バンクが一転、大赤字になった。

 株価がその崩落を端的に示している。スルガ銀行の年初来高値は1月10日の2569円で、同安値は10月26日の476円。5分の1以下に大暴落し、時価換算で4800億円が消えた。

 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」向けの不正融資が、“ハチの一刺し”となった。シェアハウスを含む投資用不動産への融資に関する審査書類の改竄が横行。金融庁は10月5日、新規の投資用不動産向け融資を6カ月停止するなど厳しい処分を下した。

 スルガ銀行の決算は迷走。2018年4~9月期の最終損益は985億円の赤字(前年同期は211億円の黒字)と発表していたが、1007億円の赤字に訂正した。シェアハウス向けの融資などにからみ、グループ企業の引当金を連結して計算する過程で誤りがあったためだという。

 19年3月期通期の最終損益については、従来計画の250億円の黒字から975億円の赤字へと大幅に見通しを引き下げていたが、この業績予想は据え置いた。公表後の決算訂正は、不適切融資問題の発覚以降、2度目となる。スルガ銀行の内部が混乱していることを伺わせる。

 シェアハウス向けの不正融資の責任を取り、岡野光喜会長、米山明広社長ら取締役5人が9月7日に引責辞任。新社長に有國三知男取締役が就任した。

 新しい経営陣は、旧経営陣の責任追及を始めた。11月12日、シェアハウスなどへの不正融資で多額の損失を招いたとして、岡野氏ら9人に連帯して総額35億円を支払うよう求める損害賠償訴訟を静岡地裁に起こした。損害の責任の有無を調べる取締役等責任調査委員会の報告内容に沿って提訴を決めた。

 提訴されたのは、岡野氏、米山氏らの旧経営陣。ほかに望月和也前専務、白井稔彦前専務、岡崎吉弘前専務、柳沢昇昭前常務。第三者委員会が法的責任について判断を留保した故・岡野喜之助元副社長(の相続人)と、八木健現取締役も対象にした。経営陣ではないが、“恫喝営業”の異名を取る営業部隊を率いた麻生治雄前専務執行役員も執行役員としての義務に違反していたと認定した。

 連帯請求の範囲は、もっとも責任が重い岡野氏と故岡野元副社長が35億円。このうち11億円については米山前社長ら7人にも連帯して支払うよう求めた。

 調査資料の改竄など不正にかかわった行員については、執行役員や支店長を含む計117人を懲戒処分にした。うち19人を降格し、24人を停職や昇給の停止、44人を減給とした。麻生氏のみが懲戒解雇となった。

BusinessJournal編集部

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