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歌舞伎町射殺事件から見る「拳銃と覚醒剤」の関係…背後に飛び交うさまざまな噂

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事件現場となった歌舞伎町のカラオケボックス

 事件は新宿・歌舞伎町のど真ん中で起きた。すでに大きく報じられている通り、1月21日午後6時半ごろ、カラオケボックスの店内で、元暴力団組員の男性が住吉会系組員によって射殺されたのだ。事件発生後、すぐさま被害者と加害者の名前はSNSによって拡散され、著者のもとにも事件現場から次々に情報が寄せられることとなった。

 そして事件発生から3日後の24日、被害者である元組員の男性を射殺したとして、住吉会系組員、阿部勝容疑者の手配写真が公開されたのだ。筆者はさっそく、全国に指名手配された阿部容疑者と数年前に留置場で一緒になった人物に話を聞いた。ちなみに、阿部容疑者はこの留置場を出た後、実刑判決を受けて刑務所で服役した。

「今から4~5年前だったと思うのですが、阿部さんとはある都内の留置場で一緒になったんです。その時、阿部さんは住吉会系ではなく別の組織に所属していると話していました。ただ出所すれば、住吉会系に移籍することが決まっているとも言っていました。私はその時、起訴もされることなく釈放されたので、塀の中の阿部さんとは何度か文通などをしています。その際の阿部さんの事件は覚醒剤が関係していました。手配師のおばさんに暴行したとして逮捕されたのですが、尿検査で覚醒剤反応が出て起訴されることになったんです」(阿部容疑者と面識のある関係者)

 当初、阿部容疑者と射殺された男性は、カラオケボックスではなく、ある組事務所で話し合っていたのではないかといわれている。しかし何にしても個人間のことだ。一向に収まりを見せないために、事務所にいる人間から別の場所で話し合うように言われ、歌舞伎町の中心地にあるカラオケボックスに移動したのではないだろうか。

覚醒剤をやることで猜疑心や警戒心が強まる

 事件後、世間を震撼させたのは、何より発砲事件もさることながら、新宿歌舞伎町という大都会で阿部容疑者が平然と拳銃を所持していたことだろう。これにより「ヤクザはいつでも拳銃を持っている。それが怖い」と印象付けられたのではないだろうか。

 だが筆者の経験上からいえば、ある意味それは誤解である。確かにヤクザと拳銃との関係は切っても切れない。だが、常に組員が拳銃を所持しているかといえば、それはない。今は拳銃の所持だけでも、逮捕されれば6年から8年の刑期を覚悟しなくてはならない時代だ。目的なく拳銃を常に携帯している組員はなかなかいないだろう。ヤクザと拳銃がワンセットではなく、どちらかといえば覚醒剤常習者と拳銃がセットとなる率のほうが高いというのが、筆者の感覚だ。

「覚醒剤を触っている人間が、道具(拳銃)を欲しがるのは昔からだ。覚醒剤を使うことで猜疑心や警戒心が強まり、身の危険を感じるようになってくる。結果、常に道具を持っていないと気がすまない人間もいる。通常の判断力を持った組員の場合は、ちゃんとわからない場所に道具を隠して万が一に備えている」(業界関係者)

 果たして、今回の事件にどこまで覚醒剤が関係しているのか。乱れ飛ぶ憶測のなかには、ある女性をめぐるトラブルも存在しているという噂もある。捜査当局では、引き続き、阿部容疑者の行方を追っている。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『死に体』(れんが書房新社)が発売中。

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