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長嶋一茂、53歳で大ブレイクのきっかけは、パニック障害を救った“癒やしのハワイ”か

文=藤原三星
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長嶋一茂、53歳で大ブレイクのきっかけは、パニック障害を救った“癒やしのハワイ”かの画像22010年に発売された『乗るのが怖い 私のパニック障害克服法』(幻冬舎新書)

“パニック障害告白”でおのれをさらけ出す

 8年間という、プロ野球選手としては短い現役生活を終え、個人事務所を設立してタレントに転身。その直後に明石家さんまによってタレントとしての才能を見いだされると、以後、20年以上もバラエティ番組やスポーツ番組に出演し続けている、実に息の長いタレントであることは間違いない。しかし、売れっ子芸能人というイメージがそこまで濃くなかった一茂が、突如として大ブレイク。その要因を、あるバラエティ番組のプロデューサーは次のように解説する。

「タレントとして20年以上のキャリアを持つだけでなく、そもそも“長嶋茂雄の息子”という日本を代表するお坊ちゃんなわけですから、誰にも敵わないエピソードが豊富にある。これこそが彼の強さだと思います。『長嶋茂雄の財産は相続をすべて放棄している』『先物取引で2000万円騙された』など、そこいらのタレントからは絶対に出てこないエピソードですよ。また、『ずっとパニック障害に苦しんでいた』と突然カミングアウトし、放蕩息子というキャラからは真逆の繊細な一面をお茶の間にさらけ出したのもよかった。さまざまなプレッシャーに苦しみ続け、“お坊ちゃんがゆえの苦悩”をしっかりと自分の言葉で語ったことで、視聴者の心をわしづかみにしたんだと思います。

 ちなみに本人は、パニック障害を経験したことで、逆にいろんな学習意欲が高まり、『読書の習慣が身に着いた』とも語っています。一茂さんが、スポーツだけでなくニュースなどにも的確にコメントできるのも、そうした読書量のたまものなんでしょうね」(同・プロデューサー)

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