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のど飴は単なる「食品」?一部商品に効能の根拠なし、合成甘味料で健康被害の恐れも

文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト
のど飴は単なる「食品」?一部商品に効能の根拠なし、合成甘味料で健康被害の恐れもの画像1
「Getty Images」より

 暑い夏が終わり、これから気温が徐々に低下していき、空気も乾燥するようになっていきます。すると、「のどが荒れる」という人が増えてきますが、それを防ごうと、のど飴を舐めている人も多いでしょう。

 しかし、市販ののど飴の中には、安全性の疑わしい着色料や合成甘味料などの添加物を使用している製品が多いので、注意してください。一方で、はちみつやショウガなど天然の原料を使い、添加物を一切使わない製品も売られています。これなら安心して舐めることができます。

 スーパーやコンビニで売られているのど飴のほとんどは、医薬品でも医薬部外品でもありません。また、トクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品でもありません。単なる「食品」です。したがって、効能・効果、あるいは機能(働き)を表示することはできません。

 代表的なのど飴のひとつで、パッケージに「のどを使い過ぎた時」「のどの乾燥を感じた時」と表示してある製品があります。「のどを使い過ぎた時」とは、大声を出したり、カラオケを長時間歌うなどして、「のどを使い過ぎ」て荒れた際に舐めるとよいという解釈ができます。

 また、「のどの乾燥を感じた時」とは、のどが乾燥した時に舐めると、のどを潤して乾燥状態を改善してくれると解釈できます。しかし、どちらも明確に効能・効果、あるいは機能を表しているわけではないのです。

危険性の高い成分が使用されている製品も

 一般にのど飴には、ハーブエキスやカリンエキスなどが含まれているため、のどの荒れを防いだり、のどの痛みを改善したりという働きがあると感じている人が多いと思います。しかし、その働きを示す明確な根拠は見当たりません。

 それどころか、着色料のカラメル色素や合成甘味料のアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなど、安全性の疑わしい添加物を使用した製品が多いのです。

 カラメル色素は、カラメルⅠ~Ⅳの4種類がありますが、カラメルⅢとカラメルⅣには、発がん性のある4-メチルイミダゾールが含まれています。ただし、「カラメル色素」としか表示されていないため、どれが使われているのか消費者にはわかりません。

 アスパルテームは、砂糖の180~220倍の甘味があります。しかし、アメリカでは、1990年代後半に、人間の脳腫瘍とアスパルテームが関係しているという指摘がなされました。

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