イオン、接客時のマスク禁止通達、社内から「前近代的」と批判&呆れ声噴出…感染の危険の画像1
イオン店舗(「wikipedia」より/Kirakirameister)

 店員の「接客時のマスク」は、買い物に行く客にとって望ましいのか否か。イオンは2019年12月中旬、客からの「接客時に(マスクを着けていると)声が聞こえづらい」といった声などを踏まえ、グループ各社に接客時のマスク着用を原則禁止する方針をEメールなどで伝達した。ところが、従業員らはインターネット上の掲示板やTwitter上で以下のように反発した。

「受験を控えた子どもがいるのに、自分が風邪やインフルエンザになったらどうするのか。従業員の安全衛生の観点から適切なのか」

「子供を持つ親として、せめてもの予防もさせてもらえない職場に不信感しかありません」

「売り場は乾燥していて、咳やくしゃみをしている子どもも多い。手洗いうがいのみで健康管理をするのは無理だ」

「円滑なコミュニケーションを阻害」

 マスク禁止通達のEメールもネット上に拡散され、イオンの措置に対して賛否両論の意見が噴出した。通達文には次のように書かれていた。

「接客時におけるマスク着用は、顔の半分を覆い隠してしまうため、お客様にとって表情がわかりにくく声も聞こえづらくなるため、お客さまとの円滑なコミュニケーションの妨げになります。また、風邪や体調不良のイメージを持たれ、不安を抱かれる場合があります」

イオン、接客時のマスク禁止通達、社内から「前近代的」と批判&呆れ声噴出…感染の危険の画像2
ネット上で出回ったマスクに関する社内向けのEメール

 通達には風邪や花粉症などの場合は上長の許可があれば認めるなど例外規定もある。しかし、基本的に「マスク着用は上長の許可制」という意味にとれる。イオンIR広報部に通達の事実関係と社としての見解を聞いたところ、次のような回答があった。

「一部報道であるように『着用禁止』にはしていません。食品の調理担当者などは、食品衛生法の観点からマスクの着用は義務です。今回の通達では例外規定もあり、基本的に上長と相談して頂ければ誰でもマスク着用は可能です。これまで、お客様から従業員の接遇や礼儀に関するご指摘があり、弊社としてマスク着用のしっかりとしたガイドラインが存在していなかったため、今回、公式見解を作成しただけです」

古株幹部社員の理想論

 だが、こうしたイオンの反論に対しても、再び批判が殺到。現在も議論は収まっていない。接客業のマスク着用の是非をめぐる論争は、これまでも幾度となくなされてきた。例えば、昨年3月ごろには大手ドラッグストア、2014年ごろにはコンビニ大手で「マスク着用禁止」が話題になっていた。なぜ、日本企業は接客担当者のマスク着用を嫌がるのか。イオンの30代社員は次のように話す。

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