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枝久保達也「考える鉄道」

小田急、「鉄道の回数券」新制度導入…JRや東京メトロにもある!意外に便利な活用術

文=枝久保達也/鉄道ライター
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小田急4000形(「Wikipedia」より/HonAtsu)

 小田急電鉄は昨年12月23日、新年度から新たな回数券制度「小田急チケット10(テン)」を導入すると発表した。回数券とは、ある区間のきっぷをあらかじめまとめ買いすることで、割引を受けられる乗車券のことだ。ICカード全盛の今でも、割引率の高い回数券を愛用する人は少なくない。

 小田急が現在発行している回数券は、使用条件のない「普通回数券」、平日の10~16時と土休日(年末年始含む)に使える「時差回数券」、土休日に使える「土・休日割引回数券」の3種類。発売額はいずれも購入区間の「10円単位運賃(きっぷで利用する時の運賃)」の10倍で、有効期間は3カ月だ。発行枚数は「普通回数券」が11枚、「時差回数券」が12枚、「土・休日回数券」が14枚。つまり3種類とも発売額は同じながら、きっぷの発行枚数を変えることで、1枚当たりの割引率を変えているというわけだ。

 4月1日から発売される新しい回数券「小田急チケット10」も、従来の普通回数券にあたる「小田急チケット10 レギュラー」、時差回数券にあたる「小田急チケット10 オフピーク」、土・休日割引回数券にあたる「小田急チケット10 ホリデー」の3種類からなるラインナップは変わらない。最大の変更点はこれまでとは逆に、いずれも10枚セットとした上で、発売額を変える方式に変更することだ。

 発売額は区間・種類ごとに設定される。例えば130円区間の場合、「小田急チケット10 レギュラー」は1150円、「小田急チケット10 オフピーク」は1050円、「小田急チケット10 ホリデー」は900円だ。

 購入する区間によって割引率は異なってくるが、130円区間の場合「普通回数券」の9%に対して「小田急チケット10 レギュラー」は12%、「時差回数券」の17%に対して「小田急チケット10 オフピーク」が19%、「土・休日割引回数券」の29%に対して「小田急チケット10 ホリデー」が31%と、割引率は全般的に引き上げられる(一部、割引率が変わらない区間もある)。ただし発行枚数が減る分、有効期間が従来の3カ月から2カ月に短縮される点には注意が必要だ。

「区間式」と「金額式」

 ありそうでなかった新しい「回数券」はどのようにして生まれたのか。小田急電鉄に聞くと、回数券制度をわかりやすくした結果だという。

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