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Web・ビデオ会議の画面で“老け顔”に見えるNG行為…キレイに映る2つのポイント

文=石徹白未亜/ライター
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「gettyimages」より

 緊急事態宣言後、在宅勤務によりオンラインのテレビ会議デビューをした人も多いはず。また、プライベートでオンライン飲み会をした人もいるかもしれません。しかし、画面に映った自分を見て「もっとイケてるとばかり思ってた」とガックリ来た方、いるのではないでしょうか。

 しかし、これは「オンラインの身だしなみ」を知らないだけであり、家にあるものだけで「オンラインのあなた」は「普段のあなた」に近づけます。男性向けスーツ本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)の著者であり、ユニ・チャームなど企業でも服飾コンサルティングを行う筆者が、オンライン身だしなみのポイントを伝えます。

ポイント1「角度はとにかく“上から”」

 オンラインの自分の姿にギョッとしたとき。それは「下から映した状態」であることが多いはずです。鏡で見る自分はもっとイケてたのに、と落ち込まないでください。「下から」映せば、普段より二重あごっぽく見えるわ、ふてぶてしそうだわ、鼻の穴は目立つわ、老けて見えるわと、かなりイケてない状態に誰だってなります。吉沢亮でも広瀬すずでも、きっとそうなります。

 やってみればわかります。自分のスマホのカメラを「自撮りモード」にして、目線より上から下に移動してみましょう。「下から」はヤバい、とすぐわかります。

 スマホやノートパソコン内蔵カメラを使うと、アングルはどうしても「下から、見上げるように」なりがちです。キャバクラのホームページの「キャスト紹介」のページを見てみてください。皆、カメラは上からです。「キレイは上から」です。

 なので、おすすめのカメラ位置は「真正面~真正面から気持ち上」くらいです。あまり上からすぎると「キャスト紹介か」となってしまいます。周りの参加者の動向を見つつ、調整しましょう。

 スマホをカメラにする場合は、固定する台を真正面より下にならないよう高めにセットしましょう。ノートパソコンの内蔵カメラを使う場合は、ノートパソコンを台に乗せるなどして高くしましょう。入力しづらかったら、外付けのキーボードやマウスを使うといいですよ。

ポイント2「メイクより“照明”が大事」

「上から」も重要ですが、オンラインの「映え」において命より大事なのは「照明」です。

 書籍『不安が自信に変わる話し方の教室』(深沢彩子・稲垣麻由美著、三才ブックス)は、動画におけるよりよい映り方や話し方の指南も充実した1冊です。そこで、画面映りをよくするコツとして、深沢氏は「一に照明、二に髪型、三・四はなくて、五にメイク」と説きます。メイクよりも照明なのです。

 照明の効果を、ユーチューバーの実例で紹介します。

 こちらの動画の5分すぎから、撮影用の本格照明(扇風機くらいの大きさがある)を試した、るる氏のビフォーアフターが見られますが、照明の効果やすごさが100の言葉よりも伝わるはずです。(※なお、るる氏の場合、リングライトを購入する前から家にあった卓上照明を代わりに使っていたと話しており、ビフォー時点でもある程度配慮がされた状態です)。

 なお、るる氏は若い方ですが、照明の効果は年を取れば取るほど出てきます。35歳を超え、いい加減もう「若者」のくくりには入れない世代の人ほど、年に応じて出てくる肌のくすみや疲れを、光がふっ飛ばしてくれます。ユーチューバーが照明を紹介する動画を見ても、中高年ユーチューバーになるほど、照明メーカーが泣いて喜ぶんじゃないかというほど感動的な光の変身を遂げている方がたくさんいるので、ぜひ見てみてください。

 そうは言っても、別にヒカキンじゃないのだし照明機材など買えない、という人も多いはず。それに、ユーチューバーが使っているような本格照明を導入したら、オンライン会議であなただけが光り輝くでしょうから、ビジネスシーンでそういう目立ち方は不本意な人も多いでしょう。

 そんな人は、るる氏がもともとそうしていたように、家にある卓上照明などで自分を照らしてやりましょう。家の照明は天井についていますから、照明の真下にある顔周り、特に顔の中央部は影ができやすく、昔のコントに出てくるコソ泥みたいに黒ずみがちです。これをうまく光で飛ばします。

 そのままでは光がまぶしすぎたり明るすぎたりする場合、ちょっと光源の角度をずらしたり、また、家の壁が白いなら壁に向かって照明を当てるだけでも大きく変わります(スマホの自撮りカメラでビフォーアフターを確認し、その大きな変化に驚いてください)。メイクよりも効果的と言わしめた照明、使わない手はありません。女性の場合、照明をうまく使えばファンデーションもいらないですよ。

 また、ミーティングが日中で晴れた日ならレースのカーテンを開け、自然光を入れるだけでも違います。

「妙にアップ」にも要注意

「上から」と「照明」を使えば、あなたは普段自分が鏡で見ている状態に近い顔(照明を上手に活用できれば、むしろ普段のあなたよりもいい状態で)になれます。

 また、オンライン会議で気を付けたいのが「妙にアップな人」です。いますよね? どアップが許されるのは、芸能人の中でもトップクラスの人だけです。特にノートパソコン内蔵のカメラを使う場合、カメラと顔が近づきがちなので気を付けましょう。

 つまり、ノートパソコンは「下から映すようになりがち」かつ「どアップになりがち」と、何も考えずに使うと、あなたの魅力が6割くらいになってしまう危険な電子機器です。気を付けましょう。

 解決策として、ノートパソコン本体は撮影だけに使うと割り切り、自分から遠く高い位置にセットし、入力は外付けのキーボードやマウスを使うといいですよ。外付けのカメラを使う人も、ディスプレイの上にカメラを設置しがちですが、カメラだけより遠くにすれば、どアップを防げます。

面倒だけど重要な“顔出し”の意義

 普段とは違うポイントをあれこれ気にしないといけないし、面倒なことも多いオンライン会議。「面倒だから、カメラ機能を使わず音声だけにしよう」という人もいるはずです。私も、過去にそうしていたこともあります。

 ですが、私は本業がライターです。取材をしていて、その充実度は「対面取材>オンラインテレビ会議>電話、メール」だと、経験から思います。顔が見えるほど、取材項目以外のこともぽろっと話す「遊び」が生まれ、ここからこぼれた言葉が本編の記事に生きてくることが何度もありました。一方で、電話だとどうしても用件だけになりがちです。

 オンラインテレビ会議も、対面には及ばず「用件だけになりがち」な傾向はあります。それでも「電話」よりはかなりマシです。顔が見えると安心でき、そのほっとした気持ちから遊びが生まれ、何か新たなアイデアにつながることだってあるでしょう。社会不安が増す今だからこそ、「上から」「照明」「アップは避ける」のオンライン身だしなみで、さわやかな姿で人とつながっていたいですね。

(文=石徹白未亜/ライター)

石徹白未亜/ライター

石徹白未亜/ライター

ライター。得意分野はネット依存・同人文化(二次創作)・ファッション。ネット依存では自身の体験をもとに書籍『節ネット、はじめました』(CCCメディアハウス)を執筆、NHK『ハートネットTV』、フジテレビ『バイキング』、朝日新聞、週刊文春等メディア出演多数。個人に向けたスタイリストとしても活動しており、著書に男性スーツ本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)。ユニ・チャーム株式会社でのスーツ着こなしセミナーなど、ファッション研修も多くの実績あり。おうち大好きインドア派。同人誌と串揚げとしめさばとビールで生きてます。
●「主なプロデュース作品
『何になりたいかわからないけど就活を始めるあなたへ まず自己分析をやめるとうまくいく』辻井啓作(高陵社書店)
『自分のイヤなところは直る! 』牧野秀美(東邦出版)
『英語がサクッと口から出る 英語の「筋トレ」4センテンス繰り返しCDドリル 初級編 』渡部泰子(主婦の友社)

Twitter:@zPvDKtu9XhnyIvl

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