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木村誠「20年代、大学新時代」

大学生協に届いた困窮学生の悲痛な叫び…「入学を後悔」「オンライン授業でも学費は同じ」

文=木村誠/教育ジャーナリスト
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「gettyimages」より

 新型コロナウイルス対策での混迷は、大学生活にも及んでいる。国会でも、大学生支援の声が野党から上がっている。果たして、大学生活の実態はどうなのか。

 全国大学生活協同組合連合会は、4月20~30日に「緊急!大学生・院生アンケート」を実施、ウェブで3万5000件を超える回答を得た。大学生の実情を物語る自由記入欄の回答の中から、筆者が主催者の了解を得て選んだ「学部生の声」が下記である(人物を特定できないように配慮する目的で、声の趣旨を損ねない範囲で一部の表現を加筆修正している)。匿名であるが、それだけに切実さが伝わってくる。真摯に受け止めたい“心の叫び”ばかりだ。

大学1年生の戸惑い

「正直、大学に入学したことを後悔しています。両親もぼく自身も収入が減ったのに対し、支出は変わりません。ぼくの学費が家計を圧迫していることを思うと申し訳なくてたまりません。家にはパソコンも無いのでなんとか映像授業はスマホで対応しています。バイトも勉強も中途半端でなんのために大学に入学したのかわかりません。四六時中不安です。」

「大学1年生ですが、入学式を含め一度も登校の機会がなく、感染予防のため仕方ないが不安です。一人暮らしの予定だったので、3月中旬に部屋を決めて引越しは済ませましたが、コロナの影響でそこには住むことなく実家にて過ごしており、住んではいないが家賃だけ払い続けている状態です。5月の連休明けよりオンライン授業の予定でしたが、学費は通常通りの高額な金額が引き落とされます。コロナの影響で親の収入が半分になるか、ヘタしたら会社が倒産するような見通しで、大変大変厳しいです。自分が大学生を続けられるのかもわからなくなってきました。大学の施設利用費や冷暖房費だけでも、割引いてもらえるとありがたのですが…。あと、家賃も割引など何か救済していだけると少しでも助かります。頑張って受験勉強して合格しましたが、入学式を含めて一度も登校することなく、コロナによる経済的な理由で退学しなければならないかもと思うと、真っ暗で絶望的な気持ちになります。」

「新入生でわからないことだらけの中でWeb授業になり、友達や先輩などと全く知り合えない状態はかなり大変です。半年間休校にして、9月からのスタートにして欲しいです。実家にも帰れず、知り合いもいない、話し相手もいないので、家で一人ぼっちでいるとかなりのストレスが溜まり、体調を崩しました。政府はもっと大学生にも目を向けて、早急に対策を取って欲しいです。生ぬるい対策ではなく、もっとしっかりとした対策を取っていただきたいです。」

「新入生です。パソコンも初めてなのに、設定や履修選択や教科書選択や課題提出など、大学からのフォローがまったく無く、毎日不安です。一度、大学に電話をしたのですが、『授業支援システムを見てください』のみの対応で不親切でした。おそらくパソコン未使用者はかなりいると思いますが、みんな大変な思いをしていると思います。」

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