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札幌ドーム、経営危機は札幌市による“人災”…日ハムの怒りを買った怠慢、本拠地移転

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札幌ドーム(「Wikipedia」より)

 札幌ドームが危機を迎えているようだ。

 プロ野球の北海道日本ハムファイターズの本拠地で、人気アーティストなどが大規模なコンサートを行う会場としても知られる札幌ドーム。15日付北海道新聞によれば、新型コロナウイルス感染拡大によるプロ野球とJリーグの観客入場制限やイベント中止・自粛などの影響で、2020年度は赤字に転落する見通しだという。

 札幌ドームはサッカーW杯日韓大会の札幌開催を目的として01年に開業し、今年で20周年を迎えるが、コロナに加え、23年度の日ハムの本拠地移転を控えており、試練を迎えている。

「札幌ドームを運営する札幌市の第三セクター、株式会社札幌ドームは、約9億円のリース料に加えてグッズ販売収入なども合わせ、総額で年間20億円以上を日ハムから吸い上げてきた。日ハムは過去に値下げを要求してきたものの、逆に市は値上げを実施。さらに日ハムはコスト削減策として、他球団でも実績のある、公共施設の運営を民間企業などに委託する指定管理者制度の採用を市側に提案していましたが、市は拒んできた。

 運営主体の札幌ドームは市職員・幹部の大切な天下りなので当然といえば当然ですが、“札幌ドームを使えなくなって困るのは日ハム側”だと高を括っていたんですよ。ろくに経営努力もせず、日ハム側の声にまともに耳を貸さなかったツケが回ってきたんですよ」(地元メディア関係者)

 前出・北海道新聞によれば、日ハムの本拠地移転によって札幌ドームの年間売上高は、コロナ前の19年度と比べて約半減する見通しだという。

「市の対応に業を煮やした日ハムは、16年頃から自前での本拠地球場建設の検討を始めましたが、それでも市は真面目に対応を検討しなかった。日ハムは札幌市に隣接する北広島市に総工費600億円をかけて新球場を建設しますが、そこまで金をかけても札幌ドームを出ていきたかったということでしょう。

 新球場は、米メジャーリーグでは一般化し、国内でも楽天生命パーク宮城(東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地)も採用している“ボールパーク”構想を取り入れ、野球ファン以外の家族連れなども楽しめる一大アミューズメントパークを目指す方向。とても札幌市の天下り職員からなる第三セクター的な発想からは出てこない。はっきり言って、日ハムの札幌ドームとの決別は遅すぎた感すらあります」(道関係者)

 当サイトは18年11月17日付記事『札幌ドーム、日ハムの要求を無視し続け“見捨てられ”移転…札幌市天下り職員たちの暴挙』で、日ハムが本拠地移転決定に至るまでの経緯を報じていたが、改めて再掲載する。

―――以下、再掲載―――

 北海道日本ハムファイターズは11月5日、2023年3月に開業予定の北海道北広島市の運動公園に建設する「北海道ボールパーク」(仮称)について華やかに発表した。建設費は600億円、収容人数は3万5000人に上る。

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