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現役マネージャーが語る、芸能ニュース“裏のウラ”第42回

有吉弘行&夏目三久“結婚報道”全真相…芸能界のドンが日刊スポーツに流した“ある情報”

文=芸能吉之助/芸能マネージャー

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 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 この4月から5月にかけて、有吉弘行さんと夏目三久さん、さらに新垣結衣さんと星野源さんと、世間を驚かせるような電撃婚が立て続けに発表されましたね。どちらもビッグカップルであることは間違いありませんが、芸能マネージャー的に注目度が高いのは、断然有吉さんと夏目さんのご結婚のほうです。

 有吉さんと夏目さんといえば、以前、熱愛を通り越して「妊娠」という決定的なニュースが報じられたにもかかわらず、ワイドショーがそれを一切取り上げない……というなんとも奇々怪々な出来事があったの、憶えておいでですか?

 今回のふたりの結婚発表でも、過去のこの“妊娠報道”については、テレビやスポーツ紙系統の大手マスコミはほとんどスルーしてましたよね。有吉さんと夏目さんは交際が明るみになることもなく、密かに愛をはぐくんできてようやく結ばれた……みたいな。

 一方で週刊誌などの紙媒体は、「あの妊娠報道はなんだったのか?」をさかんに報じていました。いわく「本人リーク説」、いわく「芸能界のドンの怒り」……。

 まあ書かれていたそれらのことは、当たらずとも遠からず……なんだと思いますが、今回は私なりの視点で、あらためて“あの妊娠報道”を踏まえた「有吉・夏目結婚」を考えてみたいと思います。

日刊スポーツの「夏目三久アナ妊娠」のスクープを、有吉も夏目も全否定

 有吉弘行さんは、先日めでたく47歳になられたばかり、デビュー当初から太田プロダクション所属です。太田プロといえば、かつてはビートたけしさんなどが所属するなど「お笑い系の芸能プロ」というイメージも強いかと思いますが、高島礼子さんなど役者さんも何人かいて、また太田プロ現社長・磯野太氏のお姉さんである磯野久美子氏が秋元康氏と昵懇の仲であることから、AKBグループ出身のタレントさんが多いことでも知られていますよね。

 そして夏目三久さんは現在36歳。もともと日本テレビの“売れっ子女子アナ”でしたが、2009年に起きた“コンドーム写真”騒動(後述)がきっかけとなり、2011年1月に日本テレビを退社。しかし、タモリさんなども所属する大手芸能プロ、田辺エージェンシーに即所属し、その後も華々しいご活躍を続けてこられました。

 さて、まずは5年前の“最初の報道”についてです。

 2016年8月24日、有吉さんは42歳、夏目さんは31歳だった夏休みの終わり頃、突如として「日刊スポーツ」1面に、特大スクープが掲載されます。「夏目三久アナが有吉の子ども妊娠」。

 このビッグカップルの交際・妊娠報道に世間はザワザワし始めますが、しかしその日のワイドショーはこの特大ニュースを完全スルー。双方の事務所も「事実無根」と切り捨てます。さらに有吉さんは、同28日に自身の冠ラジオ(JFN系『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』)において、「熱愛、妊娠、結婚というのはまったくないこと」とコメントします。

 そして報道から約1週間が経った9月1日、夏目さんの独占インタビューが世に出ます。掲載先は、「日刊スポーツ」のライバル紙「スポーツニッポン」。「女性にとってこれ以上ない極めて私的な内容が断定して書かれてあったので、とても驚きましたし、あまりにひどい内容に大変ショックを受けました」と、有吉さんと同様に妊娠報道を完全否定してみせます。

 極めつけは、最初の報道から約3カ月が経過した11月24日です。

 なんと、その妊娠報道をした「日刊スポーツ」が、「夏目三久さんに関する報道のお詫びと訂正」と題した謝罪記事を掲載。みずからが、「あれは誤報でした」と認めたのです。こうして、この件は“なかったこと”となり、おふたりも何事もなかったかのように芸能活動を続けていくこととなりました。

有吉弘行&夏目三久“結婚報道”全真相…芸能界のドンが日刊スポーツに流した“ある情報”の画像1
夏目三久が所属する大手芸能プロ・田辺エージェンシーの田辺昭知社長は、1960年代に活躍したバンド「ザ・スパイダース」のドラマーであった。右から3番目がのちの田辺社長である(画像は、2013年にテイチクエンタテインメントより発売された、ザ・スパイダースのベストアルバム『 ツイン・ベスト・セレクション』より)。

ムッシュかまやつ氏のお別れの会においてスパイダースが再結成、田辺社長がドラムを叩いた

 ところが一方で、当初の妊娠報道の直後から、業界内をある噂が駆け巡ります。それは、「日刊スポーツの報道に、田辺エージェンシーの田辺社長が激怒している。“この件は一切報じるべからず”の通達が出ており、テレビや新聞メディアは後追い報道なんて怖くてできない」というもの。事実、そうした情報をもとにことのウラ側を記事化する週刊誌などもありました。

 さてさて、“情報統制”に余念がない一部大手芸能プロと、そうした芸能プロに忖度しつつ報道合戦を繰り広げているテレビ・スポーツ紙メディアによって成り立っている……という部分も大きい日本の芸能報道においてさえも、なかなか見られないような奇々怪々な流れをたどったこの一件。その裏に何があったのかというと……噂通り、「田辺エージェンシーの田辺社長が激怒した」というのは、ほぼほぼ真実だと考えて間違いないと、僕は考えています。

 では、なぜそれほどまでに激怒したのか……?

 それを説明する前に、まずは田辺エージェンシーの田辺社長のご経歴を説明しておきましょうか。

 現在御年82歳の田辺昭知(しょうち)社長は、なんともともとはバンドマン。1960年代に一斉を風靡し、いわゆるグループサウンズの礎をなしたともいわれるバンド「ザ・スパイダース」のドラマーでした。スパイダースといえば、“ムッシュかまやつ”ことかまやつひろしさん、堺正章さん、井上順さんらが所属していた伝説のバンドですよね。

 当初はホリプロ(ホリプロダクション)に所属していたスパイダースですが、リーダー、田辺氏に率いられ、ホリプロ内に芸能プロ「スパイダクション」を設立。スパイダース解散後の1970年代以降、田辺氏は完全にマネジメント側に回り、1973年にスパイダクションを田辺エージェンシーと改称し、完全独立を果たします。

 まあとにかく先見の明をお持ちだったということなのでしょうね。以降、タモリさんや研ナオコさんを見いだすなどして会社は安定、芸能界に多くのコネクションを張り巡らし、田辺エージェンシーは、業界内で隠然たる一大勢力を形成するにいたります。

 そして現在、所属タレントは決して多くはないものの、永作博美さんや堺雅人さんなどの大物役者を抱えつつ、そのトップになお立つ田辺社長は、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏(故人)、バーニングプロダクションの周防郁雄氏などと並び称される「芸能界のドン」として知られるようになりました。

 マネジメント側に回ってからはメディアに顔を出すことなどほぼなかった田辺社長ですが、2017年にかまやつひろしさんが亡くなった際、そのお別れの会において、ザ・スパイダースが再結成! 代表曲「フリフリ」などを披露したバンドの後方にはなんと、ドラムを叩く田辺社長のお姿がしっかりあり、業界内がおおいにざわつきました。なんてったって、“芸能界のドン”がドラムを叩く姿なんて、そうそうお目にかかれるものじゃありませんから……。

 ちなみに田辺社長は1991年、当時田辺エージェンシーに所属していた小林麻美さんと結婚されています。小林さんは当時38歳、洗練された雰囲気の都会派のモデルとして、そして松任谷由実さんが詞を書いた楽曲「雨音はショパンの調べ」(1984年)のヒットなどもある歌手として活躍中でしたが、まあ、ありていにいえば、所属プロの社長である田辺さんとできちゃったわけですね。当時田辺社長は50代前半。長い交際期間を経てのことといわれていますが、この結婚を機に小林さんは芸能界を引退、子育てに専念されることとなりました。

 ところがそんな小林さんが5年前、まさかの大復活を遂げます。まさに「有吉・夏目熱愛妊娠騒動」の直前に当たる2016年7月、マガジンハウスが発行するアラフィフ向けファッション誌「クウネル」の表紙を突如飾られたのです。このとき小林さんは60代前半。この一件にも芸能界はざわつきましたねー。「え? 田辺社長的にこれってOKなの? さすが芸能界のドンは懐が深いねー」なんて。

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田辺社長の妻・小林麻美。結婚を機に芸能界を引退していたが、5年前にまさかの大復活。マガジンハウスが発行するアラフィフ向けファッション誌「Kunel」の表紙を飾るなど、モデルとしても活躍中だ。(画像は、同雑誌2017年3月号の表紙より)
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夏目三久は田辺エージェンシーの所属となった途端、日本テレビの報道番組『真相報道バンキシャ!』など、レギュラー番組を多数獲得した。田辺社長がいかに夏目に目をかけていたかがわかる。(画像は日本テレビ同番組公式サイトより)

日刊スポーツの「夏目三久アナ妊娠」のニュースに、芸能界のドンは激怒した

 さてさて、そんなわけで、有吉さんと夏目さんの一件です。

 売れるタレントを見きわめる抜群の“選球眼”をお持ちで、ここぞというときは権力を駆使してでもそのタレントをプッシュしていく辣腕で現役感バリバリの田辺エージェンシー・田辺社長は、夏目三久さんを“逸材”だと見定めたのでしょう。

 夏目さんは2009年7月、コンドームを手にほほえむプライベート写真が「FLASH」(光文社)に掲載され、絶体絶命のピンチに陥ります。当時所属していた日本テレビで居場所をなくし、結果として2011年1月に退職、フリーに転身しますが……その所属プロが田辺エージェンシーと判明したときの、業界内の驚きといったら! 「なるほどー、田辺さんのところかー、セント・フォース(女子アナさんが多数所属し、10年ほど前には一斉を風靡した事務所です)とかじゃないのねー、さすが田辺さん」とかなんとか(笑)。

 そして夏目さんは田辺エージェンシーの所属となった途端、『マツコ&有吉の怒り新党』(2011年4月〜、テレビ朝日系)や『真相報道バンキシャ!』(2013年4月〜、日本テレビ系)、『あさチャン!』(2014年3月〜、TBS系)と、現在にもつながってくるレギュラー番組を多数獲得していきます。これには田辺社長以下、田辺エージェンシー全社挙げての手厚いサポートがあったのは明々白々で、このことだけでも、田辺社長がいかに夏目さんに目をかけていたかがわかりますよね。

 そんな夏目さんについての熱愛報道だったわけですから、もし田辺社長の知らぬところで起きたことであったならば、そりゃあ田辺社長も怒りますよね。うちの娘に手を出したのは誰じゃい! それをオレの許可なくニュースにするとはなんじゃい!てなもんです。

 とにもかくにも2016年8月、青天の霹靂のように報じられた「夏目三久アナが有吉の子ども妊娠」のニュース。しかし、テレビ、スポーツ紙の他メディアはなぜかこれを完全黙殺。駆け巡る「田辺社長激怒」の噂。

 でも、でもですよ? 日刊スポーツ側だって、それなりに確たる情報をつかんでいたはずなんです。そもそも、「熱愛」だけでなく「妊娠」とセットですよ? 普通ならば、女性タレントの妊娠をスクープするにしても、記者が産婦人科に通う当人の姿をキャッチし、親類縁者のコメントを取るなり事務所サイドに当てるなりして「確定情報」として報じられるのが一般的です。

 となると日刊スポーツは、誰からの情報をもとにこの件を報じたのか? 一説にはあの件は、夏目さんの友人とか親類とか、それなりに夏目さん本人に近い人からのリークだったのでは……なんて噂も当時、業界内を駆け巡りました。

 その後、夏目さんも有吉さんも報道を完全否定。これは、田辺社長の“お怒り”も踏まえて、おふたりがともに納得の上でなさった行動なのでしょうね……。

 とにかく報道から約3カ月後の11月、日刊スポーツは“正式に”誤報を認め謝罪。日刊スポーツ社内では、この件の責任者の更迭人事も行われたといいますから、社内でもよほどの大問題とされたのでしょう。以後、日刊スポーツは田辺エージェンシーをしばらく“出禁”となったといいます。

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4月2日付けの「日刊スポーツ」中面より。「有吉結婚か 最後の大物独身芸人『46歳決断』情報」の見出しが躍る。

「有吉弘行・夏目三久結婚情報」を田辺エージェンシー側は、日刊スポーツに“だけ”情報を流した?

 そして5年後……。

 2021年4月2日付けのあるスポーツ紙の最終版に、「有吉結婚か」の見出しが踊ります。内容はといえば、「『最後の大物独身芸人』の1人に数えられる有吉弘行(46)の結婚情報が1日、浮上した」というもの。結婚相手には触れず、掲載は紙面のみ、ネット配信はナシ。何も知らされていなかった他メディアは後追いに走る。SNSも騒然。

 そしてその特大スクープを報じたのは……なんと、日刊スポーツ! え? なんで? 5年前に“誤報”でヤラかしたあの日刊スポーツが? どゆこと?

 そして同2日には、有吉さんと夏目さんが連名で、4月1日に結婚したことを互いの所属事務所を通じて発表……。

 前回の“誤報”のリベンジのために日刊スポーツが取材を頑張ったから? いえいえ違います。だったらこんな大ニュースなんですから、ネット中心のこのご時世、いきなりネットで報じてしまえばいいじゃないですか。しかし日刊スポーツはそうせず、“礼儀正しく”紙面で第一報を報じた。

 しかも、有吉さんのお相手が夏目さんであることも含めてご結婚を確定情報として最初に報じたのは、日刊スポーツではなく、4月2日夕方配信のスポーツニッポンなんです。そう、5年前のあの騒動の際、夏目さんによる「全面否定インタビュー」を掲載した、日刊スポーツの“永遠のライバル”です。

 これね、僕聞いたんです、どういうことなのか。答えは簡単。田辺エージェンシー側が、日刊スポーツに“だけ”情報を流したということです。

 わかりますかね、この構図。おそらく田辺社長は、要するにこういうことをおっしゃったわけですよ。

「5年前のときはいろいろあったけど、結果的に有吉とうちの夏目は結婚することになった。あの時はきっちり謝罪記事も出してくれたし、今回、第一報は日刊さんでいってくれていいよ。でもスポニチさんにもいろいろ義理があるから、あっちの顔も立つように、日刊さんは夏目の名前は伏せてくれませんか。それから日刊さんは紙面だけで、ネットのほうはスポニチさんで、ということでどうですかね……」

 とまあ、要はこういうことだったんじゃないかと僕は推測します。であるとするならば、これこそ“ザ・芸能界”、大手芸能プロ、“芸能界のドン”のマスコミ操作術っていうわけです。

 こんな対応されたら日刊スポーツだって、「田辺さん、わかりました。ありがとうございます。それではそういう形で書かせていただきます!」ってなるじゃないですか。ねえ?

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4月2日夕方以降、スポーツニッポンを皮切りに大手メディア各社が続々と「有吉弘行・夏目三久結婚」を報じた。そして4月3日付け朝刊では、スポーツ紙にいたっては1面でこのニュースを報じたのであった。(写真は4月3日付け日刊スポーツより)

大手芸能プロとスポーツ紙の“持ちつ持たれつ”の関係…芸能メディアは芸能界のドンによって牛耳られている?

 ただし読者のみなさんに誤解してほしくないのは、スポーツ紙をはじめとする芸能メディア側が、なんでもかんでも大手芸能プロ側のいいなりだ……ということとは全然違うってことです。もちろんメディア側だって、芸能プロ側が書かれたくないことを書くことはありますし、ましてやタレントが犯罪を犯したともなれば、手加減なんてしません。

 けれどその一方で、取材だけではどうしても取れない情報というものがあり、芸能プロ側がそれをメディア側にこっそり横流ししてあげることによって、メディアをコントロールしていく、ということもあります。「あのとき情報をあげたんだから、今度はこちらのいうこと聞いてよ」とか「あの新人のインタビューをドカンと掲載してくれない?」といった感じですね。

 で、メディア側もそれをわかっていて、情報をもらうところはもらい、書くべきときにはきちんと書いて、上手に“お付き合い”している。「マスコミは芸能プロの言いなりだ」ってことではなく、「大手芸能プロによってメディアは牛耳られている」ってことでもなく、そういった相互依存のバランス関係のなかで成立しているのが、芸能プロと芸能マスコミの関係だってことですね。それを背景に感じながらニュースを読み解くのが、メディアリテラシーってことなんじゃないかなあと、僕は思うのですが。

 今回の件では、特に濃厚な形で、田辺エージェンシーとスポーツ紙との間のそうした関係が垣間見えたわけですが、今回のこれが、週刊誌でもネットメディアでもなく、“スポーツ紙”が舞台であった……というところが、古き良き時代の芸能界を感じさせられます。ひと昔前までの芸能界では、特大スクープを報じるのは決まってスポーツ紙でしたからね。田辺社長は芸能界やメディアを古くから知る人物であって、スポーツ紙との付き合いもそれはそれは長いでしょうから。だからこそ、今回の情報の出先はスポーツ紙であった、ということでしょうね。

 ちなみに、先ほど申し上げた“持ちつ持たれつの関係”というのは、“文春砲”の「週刊文春」や、昨今なんでもかんでも書き放題のネットメディアにはなかなか通用しないですね。「週刊文春」のスクープなんて、どんな大きな芸能プロであろうと、“握りつぶす”なんて不可能ですよ……。

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講談社運営の“成熟に向かうミドルエイジ女性のためのwebマガジン”「ミモレ」内、2020年7月14日配信の小林麻美氏へのインタビュー記事より。

田辺エージェンシー・田辺社長と、モデルとして大活躍中の妻・小林麻美さんとのご関係は?

 というわけで、アメとムチとを上手に使い分けてメディアをコントロールしている田辺社長なわけですが……こと奥さまのこととなると、なかなかそうでもないらしい……という情報も小耳にはさみました。

 先ほど説明した田辺社長の妻・小林麻美さんは、60歳を過ぎてから雑誌「クウネル」にてモデル復帰してからというもの、相変わらずのその美貌からこの世代の“カリスマモデル”となり、一方でオンラインセレクトショップ「Asami+」を立ち上げるなど、第二の人生を謳歌なさっているようです。子どもも独り立ちして自由な時間が増えた小林さんは、25年ぶりに再開した仕事が楽しくてしょうがないのでしょうね。

 2020年7月14日配信の「ミモレ」(講談社運営)のインタビュー記事で小林さんは、現在のご夫婦2人の生活について、こう答えておいでです。

「それぞれ自立した生活ですね。主人はまだ現役でバリバリ働いていますから、私は私で『すみませんけれど、適当にさせてもらいます!』という感じ(笑)」

 芸能界のドンとはいえ、家庭内ではいち夫。そもそもご結婚以前からの長いお付き合いの歴史のあるおふたりです。奥さまのコントロールは、メディアのコントロールほど容易ではないのかもしれませんね。

(構成=田口るい)

芸能吉之助/芸能マネージャー

芸能吉之助/芸能マネージャー

弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の現役芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。

Twitter:@gei_kichinosuke

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