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マルチ商法で若者を食い潰す?事業家集団・環境…ライバー会長に“黒い人脈”について直撃

文=編集部
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ライバー・飯田祐基会長(モテワンコンテストYouTube動画より)

 「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏が、架空請求や水増し請求があったとしてYouTuber事務所のライバーを相手に、詐欺罪で告訴することを表明。一方のライバーも、三崎氏がライバーの会長や従業員に対して不法・不当な行為があったとして、刑事事件として告訴を検討する泥沼の展開となっている。

 そんななか、SNS上ではライバーの飯田祐基会長の過去の“黒い人脈”に関する疑惑を指摘する声が増えている。

 疑惑の黒い人脈とは、“環境”という事業家集団だ。「起業セミナー」などの名目でイベントを開催して人を集め、実態はマルチ商法を行っていると指摘されている。被害に遭った人の声としては、「自己投資」と称して毎月15万円分のサプリの購入を強要される、団体が運営するシェアハウスに引っ越しをさせられ、そこで性被害に遭った、ネズミ講のようなマルチ商法を強要される、といった手口が多数みられる。

 その「環境」の関連団体であるとされるのが、「S-Collection」という会社だ。S-Collectionは2017年と2018年に「モテワンコンテスト」というイベントを開催しているが、そのイベントのプロモーション活動などを請け負っていたのが、飯田氏が経営していたテクサである。

 このモテワンコンテストは、実態がマルチ商法を推進するために開催されたと指摘する声がネット上で多数、上がった。その声を受けて、飯田氏はマルチ商法への関与を一切否定する声明を発表。だが、マルチ商法の被害拡大の一翼を担ったとして、飯田氏を批判する声は根強くある。今回、三崎氏とのトラブルが大きくなるにつれ、過去の飯田氏の人脈がクローズアップされて、ネット上で真偽のほどを問う声が高まっている。

 そこで、飯田氏及びライバーCEOの市川茂浩氏に話を聞いた。

――モテワンコンテストに関与することになった経緯を教えてください。

飯田氏 「モテワンコンテストを企画したT氏(仮名)とは2012年に出会い、コンテストサイトをやりたいとの相談を受けました。当時、ランキングサイト作成やプロモーション活動等を請け負っていたのですが、そのなかで2016年にコンテストサイトのイベントを幕張メッセで開けるとの話をT氏からもちかけられ、プロモーションや生配信などを手伝うことになりました。

 そのような業務委託的な関係が2年ほど続いたなか、ネット上でモテワンコンテストが『(環境の関連団体である)モデーアと関わりがある』との指摘が出てきたため、イベントの担当者を呼びつけ事実確認を行ったところ、『一切関わりがない』との説明を受けました。そしてコンテスト開催後、主催団体が『モデーアとは一切関わりがない』とするリリースを出しています。

 怪しさは残りましたが、その時点で翌年の『モテワンコンテスト2018』の仕事も受託して動き始めていたので、2018年のイベントについても最低限の業務は行い、その後は一切の取引を絶ちました」

――モテワンコンテストの観客の多くがモデーアの関係者だったとの情報があるが、プロモーション活動を行っていた飯田氏は知っていたか。

飯田氏「集客の方法について多少疑問はあったものの、モデーアの関係者であったか否かについては、一切聞いていません」

――S-Collectionが環境の関連企業であるとの指摘があるが、それは認識していたか。

飯田氏「まったくそのような認識はありませんでした。今は調べれば多数の記事が出てきますが、取引関係にあった当時、ネットで検索しても、マルチ商法などに関与しているような情報は得られませんでした。環境の関連団体として名前が挙がっている、ニューウェイズ、モデーアといった名前は一切関知しておらず、取引関係にあった企業も、それらとの関与を否定しています」

――モテワンコンテストがマルチ商法の場に利用されていたことを知らなかったとしても、プロモーション活動などを行っていたことについて、一定の責任が発生するのではないか。

飯田氏「正直、騙されたと思っているが、キャスティングしたタレント等には申し訳なかったと思っています」

――2018年のコンテスト以降は関係を断っているとのことだが、2019年に環境の幹部とされる人物が主催するパーティーに出席したとの情報がある。それは事実か。

飯田氏「誘われたのは事実ですが、参加していません。そもそも、その人物に会ったこともありません」

――(ライバー前身である)テクサ時代の出来事ではあるが、現代表取締役としての見解を聞かせてほしい。

市川氏「私が代表になる前の出来事なのですが、当時、S-Collectionが開催していたセミナーなどは、上場企業子会社や大手芸能プロダクション、我々と同業の会社社長などが出ており、その時点でS-Collectionとの取引に疑問を持つことは難しかったと思います。

 ライバー社はマルチ商法には一切関与はしていませんが、結果として疑惑を持たれるようなイベントに関係をしてしまったことは事実で、そこにキャスティングしたタレントさんたちや迷惑を被った方々には申し訳なく思っています。2018年以後、取引関係としては一切ありませんし、これを糧として、今後も脇を引き締めて経営していきたいと考えています」

 ライバーとしては、知らないうちに利用された感があるとの認識だ。環境は現在も若者を中心としてマルチ商法まがいの勧誘を広く行っており、ネット上には広く被害が報告されている。これ以上の被害者を出さないためにも、実態解明が急がれる。

(文=編集部)

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