ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal

最近は少し暖かくなってきたとはいえ、まだまだ朝は寒く寝起きはつらいですよね。そんな時、「朝に温かい1杯のコーヒーがあれば、なんとか起きられる」という方も多いのではないでしょうか。
確かに、コーヒーには朝の目覚めを促進させるカフェインが多く入っているので、目覚めには有効です。ただし、少しだけ飲む時間に注意しなければ、知らない間にあなたの目覚めが悪くなっている可能性があります。
まず、人は目覚めると体温が上昇し、覚醒ホルモンである「コルチゾール」が分泌されて体が自然に覚醒状態に入っていきます。

もう少し正確にいうと、実は目覚める前から睡眠ホルモン(メラトニン)が減少し、コルチゾールが増えて起きる準備が始まっています。そして、今回のテーマであるコーヒーを飲むとコルチゾールの分泌を促進してくれるので、目覚めがさらに良くなるのです。
これだけを聞くと「やっぱりコーヒーは目覚めに良い」ということになります。ところが、起きて1時間以内にコーヒーを飲むと、自然にコルチゾールを分泌する能力が低下して、コーヒーを飲まないと目覚めにくくなってしまいます。したがって、朝目覚めてから1時間以内はコーヒーに頼らないのが賢明のようです。
反対に1時間を超えると「コーヒーを飲むゴールデンタイム」になり、朝の覚醒が長く続くので、おすすめの時間帯になります。
ちなみに、「コーヒーを飲むゴールデンタイム」は午後にももう1回あります。それは、“午後の眠気”から覚める14時から16時の間です。この時間にコーヒーを飲むと夕方と夜の前半までは覚醒状態が持続します。
ぜひコーヒーをうまく活用して、午前も午後もスッキリした状態で仕事ができることを願っております。