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約500の自治体で導入 こどもを読書好きにする「家読」とは

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※画像はイメージ(新刊JPより)。
※画像はイメージ(新刊JPより)。

 子どもの学力を上げるのに、塾や習い事より効果的でコスパも良いのが読書だという。

 読書は読解力などの認知能力を高めるだけでなく、自分をやる気にさせる能力、物事に集中する能力、自分の感情をコントロールする能力などの非認知能力の育成にも貢献するといわれている。また、幼児期から読書に馴染んでいた人のほうが、人間関係を構築する能力が高いこともわかっている。

約500の自治体で導入 こどもを読書好きにする「家読」とは

 『親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!』(榎本博明著、幻冬舎刊)では、読書の影響力やどうやったら子どもが本好きになるのかなどの方法を紹介する。

 「本を読むとためになるから」と言って、子どもに本を買い与えても、子どもが関心を示すとは限らない。なので、親は子どもが本を読みたくなる環境をつくらなければならない。学校での朝の読書に対して、家庭でも読書を推進しようという運動の代表として「家読」という試みがある。

 家読の基本的な約束事として以下の5つがある。

1.家族で同じ本を読もう
2.読んだ本で話そう
3.感想ノートをつくろう
4.自分のペースで読もう
5.家庭文庫をつくろう

 家族みんなで同じ本を読んで、それについて思うことを話し合うということをしていれば、読書の促進だけでなく、家族のコミュニケーションの促進にも役立つ。この家読運動は2022年現在、約500の自治体で取り組まれていて、本の貸出冊数が増えたという効果やテレビ、ゲーム、スマホから離れる効果がみられた。

 また、読み聞かせをしながら、親自ら本に親しむ習慣をつけることも重要。読み聞かせは、親子共々、本の世界に入り込んで本を読むことのワクワク感を楽しむのに最適な方法といえる。今度はどんな本を読み聞かせてあげようかと、図書館や書店でいろいろな本を選定するのは、親自身にとっても本に親しむ絶好の機会になる。

 幼い子どもにとって、親は自分を取り巻く絶対的な世界だ。その親が本に無関心であれば、子どもも本に興味を示さない。親が本に親しんでいるのを肌で感じることができれば、子どもにとっても本が身近なものになる。

 子どもに読書習慣を身につけさせるにはどうしたらいいのか。本を読むようになってもらいたいけれど、自分自身も読書の習慣がない。そんな親は、まずは家庭での読書の環境づくりから始めてみてはどうだろう。親子で読書に親しむことでが、子どもの読書習慣にもつながるはずだ。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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