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三木谷社長、楽天球団の打順に口出し、試合中に電話し“現場介入”堀江氏が証言

文=Business Journal編集部
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楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(撮影=編集部)

 楽天の会長兼社長である三木谷浩史氏が、プロ野球球団・東北楽天ゴールデンイーグルスの打順にまで注文をつけたり、試合中に球団サイドに電話をかけるなどして“現場介入”していると堀江貴文氏が明かし、話題を呼んでいる。

 楽天は東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団、プロサッカークラブ・ヴィッセル神戸を運営する楽天ヴィッセル神戸を連結子会社として保有しており、いわゆる“オーナー”的な立ち位置にあるといえる。楽天イーグルスは今年のペナントレースでパ・リーグ3位、ヴィッセル神戸はJ1で18位となっているが(8月8日時点)、特に楽天イーグルスは2013年には球団創設9年目にしてパ・リーグ初優勝と日本一を達成し、19年には球団創設15周年を迎えて多くの地元ファンを獲得するに至っている。

 そんな人気球団を擁する楽天の三木谷社長の“現場介入”ぶりを、実業家の堀江貴文氏が暴露している。堀江氏といえば、ライブドア社長だった04年、パ・リーグの新球団創設をめぐり楽天と激しく争い、敗れたことで知られているが、現在はプロ野球の独立リーグ、ヤマエ久野九州アジアリーグの「福岡北九州フェニックス」のオーナーを務めている。8月4日にネットで生配信されたフェニックスの試合中継に出演した堀江氏は、楽天野球団の元社長、立花陽三氏から聞いた話として、以下のように語った。

「三木谷さんみたいにさ、(自分は)現場に口出さないから。いや、スッゴイ口出すらしいよ、三木谷さんは。だって俺さ、楽天球団、長いこと社長やってた立花陽三って仲良くてさ。大変だったらしいよ、打順まで言うらしいよ。試合中に電話かけてくるらしいよ」

「(視聴者からの『三木谷さん、サッカー口出しますか?』という質問に対して)めっちゃ出すらしいよ」

 ちなみに、楽天とは携帯電話事業やネット事業などで競合関係にあるソフトバンクグループもプロ野球球団・福岡ソフトバンクホークスを保有しているが、同社会長兼社長の孫正義氏についてはこう語った。

「孫さんは金を出すけど口出さないって、内川(聖一選手/現東京ヤクルトスワローズ)さんが言ってた」

監督が1年で交代

 スポーツ紙記者はいう。

「三木谷さんが現場に結構口を挟むという話は噂レベルでは以前からあったものの、打順にまで意見をするというのは驚き。そこまで口を挟むオーナーなど、全12球団のなかで三木谷さんくらいでは。あのナベツネ(読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆の渡邉恒雄氏)だって、そこまでやらないだろう。

 初代監督の田尾安志やその次の野村克也監督、星野仙一監督の頃までは、そこまで口を出すことはなかったといわれているが、星野監督が去って以降は1年で交代させられた監督が3人もおり、三木谷浩史さんの現場介入が背景にあったのかもしれない」

 ちなみに今回の堀江氏の生配信内で視聴者から「三木谷さんの情報解禁お願いします」とリクエストされ、堀江氏が「僕は怖くてできません、そんなこと」と語る場面もみられたが――。

「以前、ある人物がYouTubeの動画内で、三木谷さんが飲み会中に携帯電話からヴィッセル神戸の選手起用についてクラブ側に指示を出していたという話を語っていたが、真偽は定かではないものの、今回の堀江氏の話を聞くと“さもありなん”と感じる」(週刊誌記者)

 スポーツ事業でもきっちりと結果を求める三木谷氏の経営者としての厳しさが垣間見えるエピソードとなったようだ。

(文=Business Journal編集部)

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