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明石市・泉市長、辞任表明直前のランチ異変が話題?なぜ「きつねうどん」じゃない?

文=Business Journal編集部
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明石市長、泉房穂氏の公式Twitterアカウント

「火をつけてこい」との舌禍事件で批判を浴びる一方、「きつねうどんの明石市長」として知られていた有名首長が政界引退を表明した。

 兵庫県明石市の泉房穂市長は12日、任期満了(来年4月)で政治家を引退する意向を明らかにした。一連の辞任劇の発端は、泉氏が市内企業の税に関する情報をツイッターに無断投稿したこと。それに対して問責決議案を提出した市議会自民党、公明党両会派の市議2人(うち1人は女性)に、泉氏が「(次の選挙で)落としたる」などと発言し、問題になっていた。

 泉氏は2017年6月、道路拡幅工事に伴うビルの立ち退き交渉が遅れたことに激高し、担当の市幹部に「火をつけてこい」などとパワハラと取れる暴言を吐いたことにより辞任。出直し市長選で当選した異質の経歴を持つ。歯に衣着せぬTwitterへの投稿などで常に全国の注目を集めてきたが、舌禍事件がオンライン、オフライン双方で止まらず、引退ということになった。泉氏は12日の記者会見で次のように暴言の理由を語ったという。

「深い意味はない。スイッチが入って、手あたり次第暴言を吐いてしまった。怒りに任せてやっちゃった感じ」

 Twitterでも以下のように辞任と引退の方針を伝えた。

”きつねうどん市長”の誕生

 失言イメージの強い泉氏だが、「児童生徒の医療費無償化」(高校3年まで)や「第2子以降の保育料無料」といった独自の子育て支援策などを相次いで打ち出したことで、政治家として高い評価を受けている。一連の政策で全国から移住者が集まり、人口増を成し遂げた自治体とも知られ一目を置かれる存在ではあった。

 Twitterでは、前述のような市独自の政策を紹介する一方、政府や県、市議会の対応に不満を漏らす場面が多々見られた。また、ここのところ、国民民主党代表の玉木雄一郎氏に対し、好意的な投稿が目立っていた。

 昨年12月21日に突如Twitterを開始した当初は、現在のような“強い主張”は鳴りを潜めていた。舌禍事件が原因で一度市長を辞職していることもあり、炎上対策のためなのか「ランチネタ」をよく取り上げていたようだ。

 同市職員は「うどんの写真を撮りながら、『この内容なら妻からも止められない』とよく嬉しそうに語っていましたね」と振り返る。一般的にアイキャッチなメニューの写真が投稿されることが多い「ランチ投稿」で、泉市長が連投し続けていたのが、「職員食堂のきつねうどん」だった。

問責決議案提出日は「カレーうどん」だった

 泉氏のインタビュー記事など、一部報道によると明石市議会本会議や記者会見など「勝負時」には、「カレー」などに変わることもあったようだ。しかし、今年9月以降、投稿されるメニューに変化が見られ始めていた。

 そして、今回の辞任劇のきっかけとなった自民や公明両党などの4会派が市議会議会運営委員会に問責決議案を提出した6日、泉氏にとって「勝負のタイミング」だったためだろうか、メニューは「きつねうどん」ではなく「カレーうどん」。そして、「お願い、飛び跳ねないでね…」と記していた。

 一連の辞任劇とTwitterへの投稿について、ある兵庫県幹部は苦笑いしながら次のように語った。

「泉市長が投稿で危惧していた通り、きっと(カレーうどんの汁と同じように)一連の発言と投稿が『飛び跳ねてしまった』のでしょう」

(文=Business Journal編集部)

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