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三浦瑠麗氏「朝生」も欠席でテレビ界追放に現実味 「旧統一教会」の名前浮上が致命傷か

文=佐藤勇馬
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山猫総合研究所/三浦瑠麗

 国際政治学者の三浦瑠麗氏の「テレビ界追放」が現実味を帯びてきた。木曜レギュラーを務めている『めざまし8』(フジテレビ系)を欠席したのに続き、27日深夜に放送される『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)への出演も急きょ取りやめになったようだ。

 三浦氏は自身が代表を務めるシンクタンク「山猫総合研究所」のサイトで、1月のメディア出演予定として26日の『めざまし8』と27日深夜の『朝まで生テレビ!』を記載していたが、どちらも25日夜までにひっそりと削除された。実際、26日の『めざまし8』に三浦氏の姿はなく、冒頭で司会の永島優美アナが「三浦瑠麗さんはお休みです」とアナウンス。詳しい理由は明かされなかったが、フジテレビは一部スポーツ紙の取材に「総合的な判断」と説明している。

 『朝まで生テレビ』は三浦氏がほぼレギュラー状態で出演していた番組だが、27日深夜の放送回の出演者欄に名前はなし。先述したように、当初は三浦氏自身が出演を告知していたことを考えると、急きょ取りやめになった可能性が極めて高い。

 三浦氏をめぐっては、今月20日に夫の三浦清志氏が代表を務める投資会社「トライベイキャピタル」の本社と自宅が東京地検特捜部による家宅捜査を受けたことが判明。太陽光発電所の建設を名目に別の会社の代表に出資を持ちかけたが、実際には建設の見込みはなく、約10億円をだまし取ったとして刑事告訴されたという。

 報道を受けて、三浦氏は夫の会社が家宅捜索を受けたことを認めた上で「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です。また、家族としましては、夫を支えながら推移を見守りたいと思います」とコメントを発表。だが、清志氏の「トライベイキャピタル」と三浦氏の「山猫総合研究所」の住所が同一であることなどから、「一切知り得ない」という言い分に疑問が集中した。

 さらに、25日に「現代ビジネス」(講談社)が配信した「特捜部が追い込む『三浦瑠麗の夫』弁護士はあの統一教会弁護人だった!」と題する記事が追い打ちとなった。記事によれば、清志氏の「トライベイキャピタル」のトラブルに関連した民事訴訟で旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の現役信者である福本修也弁護士が代理人になっていたという。

 当時は現在のように旧統一教会問題がクローズアップされる前なので「清志氏は知らなかった」と考えられなくもないが、星の数ほどいる弁護士の中からなぜわざわざ福本弁護士に……という謎は残る。三浦夫妻と旧統一教会の関係は不明だが、過去に三浦氏が高額献金問題について「競馬でスったって同じじゃないですか」などと擁護するかのようなコメントをしていたこともあり、ネット上でさまざまな憶測が飛び交う事態となった。

 おそらく、先述の2番組の出演が取りやめになったのは夫の10億円投資トラブルの影響だとみられるが、それ以上にテレビ局がナーバスになっているのが、今回の騒動に旧統一教会の名前が出てきたことだ。実際に関係があるのかどうかは別にしても、福本弁護士が清志氏の代理人を務めていた事実があるとなれば、テレビ局はコンプライアンス的に警戒せざるを得ない。どの局も三浦氏の起用には及び腰になるとみられ、このまま「テレビ界追放」となってしまうおそれがある。

 三浦氏は気鋭の女性論客として稀有なキャラクターで、問題がないなら使いたいというテレビ関係者は多いはずだが、そのためには視聴者が納得するような明快な事情説明が必要となるだろう。しかし、三浦氏は23日に出演した生配信番組で「捜査中のものにコメントするのは控えてほしいと言われておりますので、そういった事情からコメントを述べることは困難でございます」などと発言。当面は事情説明は難しいようで、現状のままだと「テレビ界追放」の流れが加速してしまいそうだが……。

佐藤勇馬/フリーライター

佐藤勇馬/フリーライター

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

Twitter:@rollingcradle

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