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TBS、次代エースは野村彩也子?江藤愛らを抑え今期一番活躍した女子アナは?

文=上杉純也/フリーライター
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 2022年に活躍した女子アナをNHKと民放キー局5局それぞれに分け、ベスト5のランキングで紹介するこの企画。第3回目はTBS編をお届けする。果たしてどんな顔ぶれとなるのか。

宇賀神メグアナ

TBS、の画像1
TBS公式サイトより(以下同)

 まず第5位は、2018年入社の宇賀神メグアナである。宇賀神アナといえば、週末に放送されている『人生最高レストラン』の2代目アシスタントMCとして出演。MCの加藤浩次(極楽とんぼ)を助けて番組を回している姿が思い浮かぶ。グルメトークバラエティらしく、そこにいるだけで観るものが“ほっこり”とさせられる柔らかな雰囲気が魅力だが、その存在は朝の番組でも“癒し系”としての威力を発揮している点は見逃せないところ。

 それが朝の情報・報道番組『THE TIME’』と『THE TIME,』である。前者は金曜日の進行を、後者では月〜水と金の進行を担当しているが、特に金曜日は進行役と並行しながら、他曜日ではタレントに充当する“曜日レギュラー”の役割をこなし、一部コーナーを担当するなど大忙しなのだ。さらにTBSラジオの『ハライチ岩井 ダイナミックなターン!』にもアシスタントとして出演。いずれの番組でも名バイプレイヤーぶりを発揮しているのである。

 逆にこれだけ活躍しているのに、脇役ばかりというのは実にもったいない。どんな番組でも堂々とこなせるのが彼女の強みでもあるので、メインを張れるような番組を1つ担当することで、さらに大きく飛躍できるのではないだろうか。

篠原梨菜アナ

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 続く第4位は、2019年入社の篠原梨菜アナである。篠原アナといえば、宇賀神アナも出演している『THE TIME’』と『THE TIME,』で、“ニュース班”のメンバーとして関東各地からの生中継リポートを担当していることでお馴染み。さらに、『THE TIME’』の終盤近くに“早朝グルメ”というコーナーがあり、首都圏の24時間営業の飲食店などで提供される人気メニューを篠原アナが食してリポートしている。

 そのなかで特に印象的だったのが、昨年9月7日の放送だ。『THE TIME’』の放送時間内に、その日に食べる予定だったラーメンが届かなくなり、間に合わなかった。後続の『THE TIME,』のオープニングで食リポをするという珍ハプニングが起きたのである。同コーナー史上初めて2番組にまたがっての中継となった。

 ここで注目したいのは、そのリポート力である。番組では毎週水曜日を“ラーメンの日”として人気ラーメンを紹介しているのだが、その豪快な“すすりっぷり”がインパクト大なのだ。もはやすする音だけで美味しさを伝えられるリポート力には脱帽するよりほかないだろう。

 さらに、昨年4月からは週末深夜のスポーツ番組『S☆1』の土曜版でVTR出演し、主に競馬のG1レースを予想。東京大学卒の才媛らしく、出走馬のデータや過去の戦績に基づく着順予想“東大式データ予想”を独自に展開し、スマッシュヒットを飛ばしている点も見逃せない。

 またスポーツ番組といえば、昨年10月23日に行われた『全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会(プリンセス駅伝)の第8回大会の中継で、ラジオを含めて入社後初めてのスポーツ実況を第2中継所で担当し、実況デビュー。翌11月27日に開催された『全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)の第42回大会の中継でも、局が制作する駅伝中継では初めてとなる女子アナだけでの中継所実況を担当する3人のうちの1人に大抜擢されている(第2・第5中継所を担当)。

 そのオールラウンダーぶりは、計り知れないものがある。この春で入社5年目を迎える篠原アナの活躍は、当分とどまることはないだろう。

良原安美アナ

TBS、の画像3

 ここからは、ベスト3である。まず第3位となったのは良原安美アナだ。入社2年目の2019年4月から『サンデージャポン』でリポーターを担当していたが、昨年4月からついに第8代目の進行アシスタントに就任。総合司会を務める爆笑問題の2人と絶妙な掛け合いを展開している。

 それもそのはずで、良原アナの前任者である山本里菜アナの不在時に代役としてスタジオ進行を3回任されたことがあるほか、2020年4月から丸2年間、4時間生放送のラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』のアシスタントを務めていたのである。つまり、『サンジャポ』のアシスタント就任はまさに適任だったといえる。

 そんなこともあって、アシスタント就任初日の番組放送後半で、太田光から「外資系の彼氏がいるんだよね」とイジられる始末。だが、これに対して良原アナは「そんな細かいことまで……」と苦笑いし、続けて「もうお別れしました」と、破局したことをぶっちゃけたのである。彼女がどれだけ爆笑問題に心を許しているかがわかるエピソードで、当然のようにスタジオは笑いに包まれたが、この物怖じのしなさ加減が彼女の魅力のひとつなのだ。

 この『サンジャポ』の進行アシスタントをきっかけに大きく飛躍した筆頭が、現在フリーアナで女優の田中みな実アナだろう。多くの先輩女子アナがTBSの看板女子アナへと駆け上がった番組だけに、今後さらに注目を浴びることとなるだろう。『サンジャポ』以外にも、平日夕方の報道番組『Nスタ』で月・火のニュースプレゼンターも務めるなど、“正統派美人アナウンサー”でもある良原アナ。これからどんな活躍ぶりを見せてくれるのか、ますます目が離せない女子アナの1人といえよう。

江藤愛アナ

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 第2位は2009年入社のベテラン・江藤愛アナだ。江藤アナといえば、朝の情報番組『THE TIME,』の番組スタート当初から木・金の進行を担当していた。だが、昨年8月下旬に金曜日の司会を務めていた俳優の香川照之にスキャンダルが持ち上がり、降板。その後任として金曜司会に大抜擢されることとなった。そしてこの瞬間、彼女はある快挙を達成したのである。同局が全国ネット向けに制作する平日早朝の生放送番組のレギュラーMCを、TBSの現職女性アナウンサーが単独で任された初の事例となったのだ。

 さらに江藤アナの凄いところは、同番組の木曜進行キャスターを継続しながら、月〜水で『ひるおび』のアシスタントも担当していること。加えて月1〜2回のペースで不定期放送されている生放送の音楽番組『CDTV ライブ!ライブ!』の進行も務めており、まさに現在のTBSのエースアナなのである。

 新人時代は、同期入社で現在はフリーアナウンサーや女優として活躍中の田中みな実アナがアイドル的人気を誇ったこともあり、その陰に隠れる形となっていたが、着実にキャリアを重ね、今ではフリーで活動する同期に負けず劣らずの“勝ち組”となった。遅咲きなだけに、江藤アナの出番はここからが本番。その活躍はまだまだ続いていくに違いない。

日比麻音子アナ

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 いよいよ注目の第1位である。2016年入社の日比麻音子アナだ。何せテレビとラジオを合わせたレギュラー番組は、昨年秋の段階で『Nスタ』の月・火のニュースプレゼンターを筆頭に計8本もあったのである。土日を除いて出ずっぱりで、特番の司会進行を任されることも多々。はたから見ても、働きすぎじゃないかと思えるくらいの活躍ぶりなのだ。

 さらに大きかったのが、昨年7月8日の午前中に奈良県奈良市内で発生した安倍晋三元首相銃撃事件の際の報道である。その第一報を『ひるおび』の午後枠の冒頭で伝えるとともに、安倍氏の死亡が確認されたことを受けて急遽編成された『JNN報道特別番組』にも出演を果たした。

 加えて、昨年の『Nスタ』では、代理ながら通算7回もメインキャスターを任されている。そこでの評価が高かったのだろう。今年1月からは月・火のニュースプレゼンターを兼務しながら“金曜キャスター”として金曜日の総合司会を担当することになった。ホラン千秋とのコンビでメインキャスターを担っているのである。

 ちなみに、同局制作で平日の夕方にJNN全国ネットで放送されるニュース番組において、メインキャスターを女性のコンビが全編を通じてレギュラーで担当することは、金曜日以外の曜日を含めても初の出来事で快挙といっていい。

 また各種スポーツ中継や関連番組でも活躍。昨年11月27日に開催された『クイーンズ駅伝2022〜第42回全日本実業団女子駅伝』では、2021年に続いて中継所(第1中継所と第4中継所)の実況を担当している。つまり、日比アナはニュース(キャスター)、バラエティ(番組の進行)、スポーツ(中継での実況)の“三刀流”をこなす、まさに稀有な女子アナなのである。この三刀流の活躍は、今年も続くに違いない。身体と健康にだけ十分注意すれば、彼女の快進撃は当分止まることはないだろう。

期待は野村彩也子アナ

TBS、の画像6

 さて、ここで5人の顔触れを振り返ってみると、26〜29歳までが4人、30代後半が1人と、バランス的には悪くない。あえて注文をつけるなら、入社3年目以内の若手が1人欲しかったところだろうか。

 そういう意味で今年、活躍を期待したいのが、現在入社3年目の野村彩也子アナである。野村アナといえば、父親が能楽師の野村萬斎という超サラブレッドとして知られているものの、鳴り物入りで入社した割には印象が薄いかもしれない。

 だが、実は朝の『THE TIME’』と『THE TIME,』の月・火の進行や『王様のブランチ』に隔週で出演するなどテレビ・ラジオ合わせて9本のレギュラーを担当しているのである。それでも、そのほとんどがサブ的な立ち位置だったり、ゴールデンタイムの番組でなかったりするせいか、“地味”なイメージが先行してしまっている感じだ。人気アイドルにも負けないほどの愛らしいルックスの持ち主だけに何か1つ、メインで輝く番組が欲しいところ。この春の番組改編でブレイクするきっかけをつかみたい。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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