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また、1切れ15グラムが主流の焼肉業界にあって、同店は20グラムで提供しているようで、たとえ1切れでも物足りなさは感じない。
希少部位を1人で堪能していると、「少しずつ食べられるのは、女子にはいいよね」「私、ここなら1人でも来られるかも」と、隣の女子3人組の会話が聞こえてきた。確かに、女性にはこのスタイルはいいかもしれない。
しかし、こちらは男性である。キムチとライス、わかめスープ、さらに店員に薦められるままにサーロインと三角バラを追加注文した。それでもライスが減らなかったので、最後にマルチョウを2つ(4切れ)頼み、ライスと一緒にかき込んで食べ終えた。
期待以上のコストパフォーマンスの高さ
結果的にかなりの量を食べることになり、会計は4000円以上を想定していたが、なんと3350円で収まった。お酒を飲まなかったという事情もあるが、高級ランクの希少部位をこれだけ食べて、このコストパフォーマンスは素晴らしいといえるだろう。
隣の客との間隔の狭さや、店員が後ろを行き来する際の窮屈さはあったが、それ以外はおおむね満足感があった。飲み物や肉の注文を急かし気味の店員の態度も、そこまで気にはならなかった。
強いていえば、肉を1枚ずつ焼くのが少し面倒だったことが挙げられる。また、同じ部位は複数注文しない限り1枚ずつしか出てこないため、タレなしとタレありを一度に食べ比べできなかったのがもどかしかった。しかし、不満といえばそれぐらいで、肝心の肉に関しては文句のつけようがなかった。
期待以上の満足感とともに店を出ると、そこには10人ほどの行列ができていて、治郎丸の人気をあらためて実感した。「安いほうから順番に、すべての肉を頼む」というセレブ感漂う食べ方も、この店なら誰もが実現できるのかもしれない。
(文=青柳直弥/清談社)
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