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これを受けファナックの株価も急落。16年1月7日の終値は1万8940円(675円安)。昨年末の安値は15年9月29日の1万7930円である。15年の大発会(1月5日)の終値1万9730円を大きく下回り、昨年4月の上場来高値(2万8575円)から34%も下落したことになる。
配当は業績に連動する。16年3月期は15年同期の配当金より少なくなる可能性が高い。『会社四季報 2016年1集・新春号』(東洋経済新報社)の予想では、1株当たりの配当金は498円。15年9月中間決算時点で281.86円を払っているから、16年3月期末の配当金予想は216.14円となる。15年3月期末の配当金は491.93円(15年3月期の年間配当金は636.62円)だったから、期末対比で6割近く減ることになる。年間を通しての配当金も2割以上減る。
ファナックには、工場が山梨県南都留郡忍野村に一極集中しているというリスクがある。有価証券報告書には「地震、富士山噴火等の自然災害や、長時間にわたる停電などが発生した場合に、当社の開発、製造能力に対する影響を完全に防止または軽減できる保証はありません」と記している。
16年のファナックの鬼門は、中国とスマホ、そして富士山といえそうだ。
(文=編集部)
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