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宿泊ネット予約市場で楽天トラベルに攻勢をかける
今後、大きな伸びが期待できるとされる宿泊のネット予約市場でヤフーは出遅れていた。楽天の「楽天トラベル」、リクルート系の「じゃらんnet」の2強に後れを取っていた。
楽天トラベルの前身は「旅の窓口」。03年、楽天が日立造船から323億円で買収した。14年4月、運営会社、株式会社楽天トラベルは、楽天市場との相乗効果を狙い、親会社の楽天に吸収合併され解散。以後、楽天トラベルは楽天が運営する旅行ウェブサイトの名称として使用されている。14年12月期の総取扱額は6380億円。
じゃらんnetはリクルートライフスタイルが運営。国内の旅館・民宿に強みを持ち、15年3月期の総取扱額は6815億円だ。
一休.comの15年3月期の総取扱額は505億円。2強の1割にも満たない規模だが、高級宿泊施設の予約では一人勝ちの状態だ。
Yahoo!トラベルの宿泊予約サービスの対象はビジネスホテルが中心で取扱額は非公開。一休が得意とするシティーホテルや高級旅館は手薄だったので、一休の買収で補完できる。
一休の16年3月期の営業利益は25億円の見込み。その40倍の1000億円で買収するが、「ヤフーはいい買い物をした」と前向きな評価が多い。
一休買収でヤフーは楽天に挑戦状を叩きつけた。量より質の営業方針で富裕層にターゲットを絞り込む構えだ。
(文=編集部)
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