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三菱重工、悲願の大型客船建造で約2千億円損失!キリン、巨額買収失敗で1千億円の損失

文=編集部

 三菱重工は02年にも大型客船で火災が発生し、全体の4割が焼失している、このときは溶接作業の熱が原因だったが、今回は放火だから事態はより深刻だ。1番船の工事だけでこのような状況で、この後2番船を納品するまでに損失はさらに増えるだろう。

 造船工事がうまく進行しない原因について、このような見方が出ている。三菱重工は昨秋、商船事業などを分社化し、長崎造船所は実質6つの会社に分かれた。大型客船は三菱重工本体、今後の主力となるガス運搬船は新しくできた会社。さらに多数の関連・協力会社がひしめいている。現場から遠く離れた東京の“ご本社様”が決めた仕事の分割が、長崎造船所の一体感を失わせているのではないのかというものだ。

 宮永俊一社長の経営力が問われている。

キリンホールディングス

 キリンホールディングス(HD)の三宅占二会長は、ようやく赤字転落の責任を取り退任を発表した。磯崎功典社長は2月15日の記者会見で、1949年の上場以来初の483億円の最終赤字になったことについて、「断腸の思いだ。どこかで膿を出さなければならなかった」と釈明した。業績が低迷しているブラジルキリン(旧スキンカリオール)の価値を見直し、1100億円の特別損失を計上したためだ。

 キリンHDは18年までの3カ年の中期経営計画を発表した。ブラジルキリンはコスト削減を進め、19年にも黒字転換するとしているが、実際は簡単ではない。18年のグループ全体の連結営業利益を15年比3割増の1600億円としている。売上高利益率を15年の2倍となる「3%以上」に高める計画だが、ハードルはかなり高そうだ。

 経営無責任時代がこうも続いていいはずがない。株式会社は利益を出すための組織である。経営が悪化したら、経営トップはそれなりの責任を取らなければならない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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