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「4月より台東区は『営業時間中は帳場に管理者がいないといけない』などと旅館要綱を改正しており、運営者には厳格さを求めています。さらに、物件相場も高止まりし、お宝物件が出てくることはなくなりました。民泊撤退をアドバイスする“撤退コンサルタント”が現れているほどです」(三浦氏)
実は京都が穴場
民泊を運営するなら、三浦氏がオススメするのは京都だ。浅草と並んで外国人に圧倒的な人気があるため、安定した需要が望める。
「京都はエリアによりますが、土地代が抑えられます。最近でも物件980万円、簡易宿所用リフォーム1000万円と、合計2000万円を切るケースもあります。そもそも古い建物であれば、出口戦略も考えて2世帯住宅を再建築してしまうのも手です」(同)
しかも、京都人の独特ないやらしさを暴いた『京都ぎらい』(井上章一/朝日新聞出版)が話題になっているように、排他的な慣習が京都には存在する。ただし、これが思わぬ掘り出し物を生むこともある。
「平安京の都を基盤につくられている京都の街ですが、当時の都の北端一条から、南側に二条、三条、四条と数字が増えていきます。京都駅周辺は八条。数字が少ないほどブランド価値は高く、京都駅の南側である九条や十条になると価格が安くなるというのが京都の慣習です。しかし、外国人にとっては『主要駅徒歩何分』などの利便性を重視します。このため、入手価格が安いが外国人に人気になりそうなお宝物件が出てくるのです」(同)
不動産取引にも“京都ルール”があり、なんとレインズ(西日本不動産流通機構)にも掲載しないケースも多く、やはり一見さんには不動産業者から掘り出し物も紹介してもらえないのが現実なのだ。
(文=椎名民生)
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