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そして、今回の下方修正を受けて、株価はまた1000円に近づいてきた。つまり、何年も掛けて久美子社長がようやく手に入れた経営権も、株価的にはむなしい推移というほかはない。
また、株主総会における支援獲得争いで久美子社長は一株当たり80円の配当を公約した(勝久氏は120円)。会社は赤字でも配当資産があれば配当していいので、赤字見込み修正となってもそれは実行される。
大塚家具の筆頭株主はききょう企画で189万株、個人株主では勝久氏と妻の千代子氏が合わせて223万株。ききょう企画の代表取締役は久美子氏だ。わかりやすくいえば、久美子氏側には1億5000万円、勝久氏側には1億8000万円ほどのキャッシュがこの赤字会社から渡されるということだ。私が株主なら、久美子社長が退陣しても惜しむことはないだろう。
(文=山田修/ビジネス評論家、経営コンサルタント)
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