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だが、ここでも佐藤氏の根回しが功を奏し、後任には佐藤氏が推す昭和信金の神保理事長が選ばれたが、この人事が都内信金の新たな心配の種となっているという。預金量約4000億円の中規模信金が東信協の会長の座に座るのは初めてで、「預金量1兆円を超す大規模信金が並ぶ都内信金をうまくまとめていけるのか疑問視する声が根強い」(都内信金幹部)というのだ。
一方、それこそが多摩信金の佐藤会長の狙いとの見方もある。神保会長をサポートする名目で、全信協のみならず東信協にも影響力を保持しようというわけだ。まさに佐藤氏による佐藤氏のための信金帝国のようなものだ。
信金業界では、以前より多摩信金と昭和信金の合併の噂が燻っている。73歳の佐藤氏と69歳の神保氏。大手銀行では考えられない高齢の人事継承の背後には、老練な信金経営者の深慮遠謀が見え隠れする。
(文=編集部)
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