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投資家グループがアローラ氏の解任を要求
アローラ氏は15年3月期に、契約に伴う一時金も含めて165億5600万円の報酬を得た。16年同期の報酬額は80億円だった。アローラ氏が得た報酬は、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)に匹敵する。
しかし、投資家の目には、アローラ氏はこれまで目立った成果を挙げていないように映る。だから投資家の不満が爆発したのだ。
4月21日付米ブルームバーグは、投資家グループがソフトバンクの取締役会に書簡を送り、「アローラ氏の解任を検討するよう要求している」と報じた。副社長としての実績や適性に疑問を呈したわけだ。
これとは別に、投資家のひとりがスプリントの取締役会宛てにアローラ氏の取締役解任を求める書簡を送った。
投資家グループは書簡で、「アローラ氏がソフトバンクに入社したことによる恩恵がまだ何も見られない中で、15年3月期に高額の報酬が支払われたことは憂慮すべきであり、容認できない」との見解を示した。
孫氏はこれに対し、「アローラ氏に全幅の信頼を置いており、100%信頼している」とのコメントを出した。だが投資家グループが求めているのはアローラ氏の投資実績であり、孫氏の「信頼の有無」ではない。
孫氏は燃えるのも早いが、冷めるのはもっと早い。孫氏とアローラ氏の“別離”は、意外に早くやってくるかもしれない。
(文=編集部)
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