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(5)は、中国ではよく聞く話だ。日本車は事故時の衝撃をボディが吸収するよう、潰れ方を計算しているが、その考え方がまったく理解されておらず、頑強な米車や独車と比較した批判を受けている。
(6)の指摘も疑問だ。最近では、日産などが中国専用モデルを開発するようになっている。これは、日本や他国と同じモデルを売っているだけでは販売量が伸びないとわかっているからで、固執とは真逆の戦略だ。日本人が中国で英語でプレゼンしている姿も見たことがない。
(8)、(9)に関しては自動車の性能や品質と関係がなく、むしろ中国国内の問題ともいえ、反論のしようがない。
(10)にしても、会社統治の仕組みをよく理解していないのではないだろうか。中国では自動車は規制産業であり、外資系企業が中国で事業展開する場合、中国企業との合弁が義務付けられており、しかも50%までしか出資できない。多くの日中合弁企業では、董事長(会長)は中国方が務め、総経理(社長)を日本人が務めている。董事会(取締役会)を開いた場合、日本方だけで意思決定するのが難しい仕組みになっているはずだ。
記事では、「日本は一流品を国内で消費し、二流品を欧州に輸出し、三流品をアジアに輸出している」という日本人のコメントを紹介して締めくくられているが、中国で一流品を販売しにくいのは、関税や増値税などが高額で、価格が日本の約2倍になってしまうことが大きい。
一部の中国人が日本車を避けているのは、むしろこうした中傷に近い記事が自動車専門メディアで繰り返し掲載されることが原因ではないだろうか。
(文=大橋史彦)
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