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3位転落のローソン、生き残りかけた地方「局地戦」で業界再編か…商社三つ巴の代理戦争

文=編集部
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 イトーヨーカ堂のような衣料品から出発した総合スーパー(GMS)は時流から外れ、苦戦を強いられているが、三菱商事vs.伊藤忠は食品スーパー分野で火花を散らす。三菱商事はライフコーポレーション(19.5%出資)+関西スーパーマーケットで、伊藤忠系のユニー・ファミリーマートHD傘下のGMSに対抗する。アピタ、ピアゴなどのGMSを展開するユニーは、競争力のある名古屋圏に集約して、ほかは切り捨てることになるとみられている。ライフコーポレーションは三菱商事の持ち分法適用会社であり、食品スーパーの大手として、近畿と首都圏に集中展開している。

三菱商事は出資する食品メーカーを総動員

 ローソンの子会社化を機に、三菱商事は食品メーカーや納入業者との連携を見直す。金融事業の強化や電力プランの取り次ぎなど、コンビニとしての機能・競争力を高める。

 日清製粉グループ本社(三菱商事が2.7%出資)や三菱食品(同60.9%出資)などの業績にも、三菱商事の方針はプラスに働くとの思惑が株式市場にはある。

 2012年から千葉、東京でローソンのフランチャイズ店の運営を始めているシー・ヴイ・エス・ベイエリア(CVSベイ)にも恩恵が及ぶとの見方もあるが、実際には業績への影響は軽微だろう。

 ローソンの株価は2月3日の高値(1万280円)をピークに、8月31日には7080円まで32%も下落した。三菱商事のTOBによる子会社化が決まり、9月15日の株価は前日比520円高の7930円まで上昇したが、週明け9月20日の終値は7830円(70円安)。もう一段、株価を上げるためにはTOB後の具体的なプランが欲しいところだ。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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