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石堂徹生「危ない食品の時代、何を食べればよいのか」

大手スーパー等、納入メーカーから奴隷的搾取の実態…不当な協賛金&社員派遣要請

文=石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト

食の偽装を生むワルの温床

 1億2700万人の胃袋を賄う食品製造業は、木製の風呂桶さながらに“たかりの構造” の箍(たが)をはめられながら、低利益に泣き、人手は多く、低収入を分かち合う。食の安心・安全を守る生産基盤(インフラ)としては、余りにも脆弱なのではないか。食の偽装を生むワルの温床になっているのでは、と危惧される。

 次回は、廃棄物処理コストなど食品リサイクルの問題点を探りたい。
(文=石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト)

【続報】
 10月28日、ダイコー会長の大西一幸被告の初公判が名古屋地裁で開かれ、大西被告は廃棄カツ横流しに関する起訴内容を認めた。

【編注11】『第1節 食品製造業とは』新日本有限責任監査法人編「食品製造業」第一法規、2010.11。
【編注12】「優越的地位の濫用」=公正取引委員会「優越的地位の濫用に関する独占禁止法の考え方ガイドブック」平成27(2015)年11月30日。
【編注13】(「大規模小売業者による納入業者との取引における特定の不公正な取引方法」平成17(2005)年5月13日公正取引委員会告示第11号。
【編注14】「平成27年度食品産業における取引慣行の実態調査報告書」平成28(2016)年6月。調査は食品メーカー1700社対象で、うち22業種・323社が有効回答。
【編注15】「センター利用による物流費のコスト削減分」と著者解釈。
【編注16】公正取引委員会事務総局「食料品製造業者と卸売業者との取引に関する実態調査報告書」平成23(2011)年10月。

石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト

石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト

1945年、宮城県生まれ。東北大学農学部卒。養鶏業界紙記者、市場調査会社などを経て、フリーに。現在、農業・食品ジャーナリスト

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