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その後、加藤氏が推奨した新日本理化の株価は暴騰した。逮捕容疑となったのは、風説の流布ではなく相場操縦。12年2月5日から3月2日の間に親族の口座を利用して20~30億円で新日本理化を296万株買い、同時に280万株の買い付けを委託して株価を871円から1291円まで吊り上げた。この間、持ち株の一部を売却して利益を得た。売却益は新日本理化など4銘柄合わせて総額60億円に上ったと報じられた。
バブル期まで加藤氏は兜町を疾駆した相場師だった。しかし、ネット取引の普及とともに、デイトレーダーに取って替わられた。パソコン経由で日計り商い(同一日に売買をすること)で利ざやを稼ぐ個人投資家が主役の座を占め、オールドタイマーの仕手筋は存在感が薄れた。古典的な相場師だった加藤氏も、趨勢には勝てず消えていった。
(文=編集部)
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