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思わぬ事態はこのコメント発表から発生した。午前8時40分、三重銀行は「本日の報道について」というプレスリリースを発表し、「本日、讀賣新聞より当行と第三銀行との経営統合に係る報道がされましたが、これは当行として発表したものではございません。(中略)今後開示すべき事実が発生した場合は、速やかに公表いたします」とコメントした。
型通りのなんの変哲もないコメントだが、問題はこの文書PDFのプロパティにあった。文書プロパティを開くと、そのタイトルには、「リークプレス_201701xx_B(週明け報道)_v2」と書かれていたのだ。つまり、このニュースは三重銀行のリークによるものである可能性が浮上したのだ。
そして、このプレスリリースのPDFは東京証券取引所の適時開示情報閲覧サービス「TDnet」上に掲載され、多くの企業関係者の目にするところとなり、ちょっとした波紋を呼ぶ事態となった。
三重銀行は同日午後1時15分、この「本日の報道について」を差し替えた。差し替えた発表文の冒頭には、「本日発表いたしました『本日の報道について』につきまして、PDFファイルに不具合がございましたので、修正して差し替えいたしますのでお知らせいたします。尚、『本日の報道について』の内容につきましては変更ございません」と記載されていた。
三重銀行の広報担当者に、どのような不具合だったのかを尋ねたところ、「たいしたことではない」という回答であり、文書プロパティのタイトルの件には触れようとはしなかった。
果たして三重銀行は読売新聞にリークをしたのか、改めて当サイトが同行に問い合わせたところ、「適時開示及び当行ホームページのリリースの通り、当行が発表したものではございません」との回答であった。また、PDFファイルの不具合とは具体的にどのようなものか質問したところ、「PDFファイルのプロパティに誤解を招きかねない文言が記載されていた為、修正して差し替えたものです」という回答であった。
本件について、上場企業の広報担当者はこう感想を漏らす。
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