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サプライヤーの危惧
ただ、三菱自に部品を納入しているサプライヤーはこうした感覚とは異なる。あるサプライヤーは「日産系と競わせて購買コストを削減しているらしいとの情報を耳にしている」と話す。ゴーン社長が日産のV字回復に成功したのは、徹底した購買コストの見直しが第一歩だった。当時の日産は、系列取引を徹底、サプライヤーとは持ちつ持たれつの関係だったが、そこに楔を打ち込んだのがゴーン社長だった。保有しているサプライヤーの株式を売却、発注先を絞り込んで大量発注する替わりに厳しいコスト削減を要求。これによって日産の収益が急激に回復した。
サプライヤーによると日産が三菱自に派遣した幹部が中心となって、早くも部品購買コストの削減に乗り出している模様で、この最初の成果が今回の営業黒字化だ。実際、サプライヤーへの補償金が想定を下回ったのも、「サプライヤーに取引継続を条件に補償金を抑えた」との話もある。
三菱自が日産の傘下に正式に入ったのは昨年10月20日。それから2カ月半で想定以上の成果が出ていることに、サプライヤーを中心にとまどいの声が広がっている。ゴーン社長は、三菱自を主な納入先とする中小のサプライヤーが淘汰されるとの懸念に対して「競争力のないサプライヤーはアライアンスとの取引を失う」と断言しており、部品各社はゴーン改革の現実を前に戦々恐々としている。
(文=河村靖史/ジャーナリスト)
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