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渡邉氏の政治家志向は強い。現在は自民党の参議院議員だが、本当になりたかったのは東京都知事だといわれている。16年6月15日、自身のフェイスブックに舛添要一前都知事の辞任に関連して、都知事選を振り返り、「当選したかった。悔しさが残るのが本音です」と綴った。
渡邉氏は「ワタミには1000%戻らない」と啖呵を切って政界に転じたが、現在でもワタミのオーナーであることに変わりはない。
16年9月末現在のワタミの筆頭株主は、渡邉氏の資産管理会社である有限会社アレーテーで、発行済み株式の25.09%を保有している。2位がサントリー酒類の8.01%、3位が自己株式を保有するワタミの6.21%、4位はアサヒビ-ルの4.26%、5位が神明ホールディング(名義は神明)の4.19%だ。
つまり、渡邉氏は創業者かつオーナーとして君臨し続けている。ワタミの経営陣は、本来、経営にはノータッチのはずの渡邉氏の顔色をうかがいながら経営せざるを得ない。
この状態を解決するには、渡邉氏が二足の草鞋を脱いでワタミの経営に専念するか、ワタミの株式を売却してワタミから完全に身を引くしかない。これが実現した時に、初めてワタミの復調が、本気で語られることになる。
(文=編集部)
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