B氏 テレビの取材を受ける時の外面と実像は別人格ですね。収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰める。社員が追い詰められて「辞めます」と言いたくなるぐらいです。
C氏 本社の社長室はガラス張りになっていますが、あそこは“地獄部屋”といわれています。社員が呼ばれて怒鳴られている光景が皆に見えるので、目にした社員たちは「ああ、また、やられている」と。
口にする言葉も汚い
――自分より年上の社員や役員に対しても、言葉遣いはひどいのでしょうか。
C氏 経営幹部はほとんどが久美子さんより年上ですけど、お構いなしに罵倒していますね。口にする言葉も汚いですね。
B氏 「まだいたの? 同じ空気吸いたくないから、出て行って!」とかね。若い社員を罵ったりはしないんですが、役員と管理職に対してはひどいですね。
C氏 久美子さんは若い社員には興味がないですね。大塚勝久元会長(現匠大塚会長)は社員が「おはようございます」と言えば「おはよう」と返してくれましたし、「今、どう?」と声をかけてくれたりもしました。
でも、久美子さんは社員が挨拶しても無視してきますね。受付の女性社員が目の前で「お疲れ様です」と言っても、無視して通り過ぎていきます。本当に興味がないんでしょうね。社員には「きちんとした挨拶をするように」と言ってましたけど(笑)。
B氏 礼儀を重んじる会社なのに、トップがそういう姿勢じゃダメだなと思ったのが、私が辞めたキッカケでした。
――久美子社長は、社員との懇親会の席でも暴言を吐くのですか。
A氏 いえ、懇親会の席ではひどい言葉は口にしませんが、自分だけがおもしろがって、誰もが笑えないようなことを口にしていました。
C氏 久美子さんとの食事会は気を遣うだけで、皆行きたがらなかったですね。
B氏 僕らは接客業として1万人ぐらいのお客様を見てきたので、この人はこういうタイプなんだなって、底が割れますよ。だから、食事の場でも、久美子さんにはあまりかかわりたくなかったですね。何か言うと100倍にして返してくる人ですからね。すぐにカッとなって。
(構成=編集部)
※後編に続く