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非傑作『君の名は。』、なぜベタなご都合主義的でも「おもしろい」と受け取られた?

構成=編集部
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A 映画を構成する要素でいったら、『君の名は。』は王道も王道だからね。それに加えて、若者に刺さりやすいRADWIMPSの楽曲をMV的に演出したり、タイムラプス(連続撮影した画像をつなげてスピード感を出す手法)も、手法としてはかなりベタなんだけど、観客に新鮮に受け取ってもらえた。映画を観慣れてる人からすると、「映像やアニメーションで勝負しろ」って否定的に取られるから、普通の映画監督はあまりやらない方法だけど、それも功を奏していた。

D 世間が“ジブリロス”っていうのもありますよね。宮崎駿監督はまた引退撤回してましたけど(笑)、結局みんな『耳をすませば』(95年)みたいな話をどこかで求めているんじゃないですか。

リア充もこじらせ系も両方取り込めた

B そうだね。『君の名は。』はジブリとはまた違うんだけど、細田守監督じゃ物足りなかったところで、新海監督が出てきたっていうのもあるのかも。

D 細田監督はちょっと今っぽすぎるところがありますね。

B イケてるリア充の若者だったら細田監督の作品で感動できるんだけど、鬱屈したりこじらせたりしてる人は、自分のコンプレックス的なところを刺激されるのを好むもんね。新海ファンはもともとこじらせてる人が多いから、それプラス今回のポップな内容で、両方掴むことに成功したと。

C ジブリはリア充もこじらせ系も両方掴んできたから、そういう意味ではジブリに通ずるものはあるかもしれませんね。

(構成=編集部)

※次回へ続く

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