アメリカ・ロサンゼルスで6月13日から15日(現地時間)にかけて開催されている、有力ゲームメーカー・関連企業が集結し、講演やワークショップ、新作タイトルの体験などをプレス向けに行う世界最大級のゲーム関連の見本市「E3 2017」(「Electronic Entertainment Expo」、以下「E3」)。
開催前に注目が集まっていたのが任天堂株式会社。というのも任天堂が今年4月に行った17年3月期決算説明会では、売上高、売上げ総利益は減少したものの、『ポケモンGO』のヒットなどもあり経常利益は前期比215億円増の503億円。そして、3月3日に発売されたばかりのNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)が、3月末までに全世界で274万台を出荷と、当初の予定を上回る好スタートだったことが発表されたため。
それだけに、「E3」で“任天堂がどのようなNintendo Switch向けタイトルを発表するのか?”については、国内外のゲームファンとビジネスマンの注目を集めていた。13日(日本時間の14日)、その任天堂が公開したプレゼンテーション映像の情報をざっくりとお伝えしよう。
まず最大の注目ポイント、Nintendo Switch用ゲームだが、『スーパーマリオ オデッセイ』、『メトロイドプライム4』、『ファイアーエムブレム無双』、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、『ヨッシー for Nintendo Switch(仮称)』、『星のカービィ for Nintendo Switch(仮称)』や『ゼノブレイド2』といった人気作が顔を揃えた。
任天堂が誇る人気シリーズ『スーパーマリオ』シリーズの最新作『スーパーマリオ オデッセイ』は、古代遺跡や大都会、ジャングルなど、世界のあらゆる場所を巡る、箱庭ステージを舞台としたもの。マリオがいつも被っている帽子を、投げつけて武器として使用したり、ジャンプの足場にしたり、敵に乗り移って操ることができたりと、色々な場面で使用することができる。映像を見る限り自由度も高そうで、敵を乗り移るというアクションもユニーク。良アクション作を期待できそうなトレーラー映像となっていた。
また、歴代の『ポケットモンスター』(以下、『ポケモン』)シリーズの制作を務めるゲーム制作会社ゲームフリークが、Nintendo Switch用の『ポケモン』の新作を開発していることも「E3」で発表。プレゼンテーション映像がまずまずの反応を得ていた任天堂に、強力な追い風をもたらした(『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX』も開発中とのこと)。
従来の人気作が中心で驚くような発表はなかったものの、手堅く豊富なラインナップに海外のゲームファンからの評価を概観してもなかなか好評であった任天堂の「E3」。さらに勢いを増しそうだ。
なお同じ13日には、カプコンが世界的に人気の『モンスターハンター』シリーズの最新作『Monster Hunter: World(モンスターハンター:ワールド)』の制作を発表(海外でPS4/Xbox One/PC、国内ではPS4/PS4 Pro(※現時点))し、こちらも注目を集めている。「E3」で今後どんな発表や情報が公開され、世界のゲームファンを驚かすのか、続報にも注目が集まりそうだ。
(文=編集部)
『Splatoon 2 (スプラトゥーン2)』 4対4で地面にインクを塗り合い、インクを塗った面積の多いチームが勝利という明快なルールのアクションシューティング。初代はWii U用だったが、スイッチ用がついに登場