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東電、「トンチンカンな」新規ビジネス乱発に嘲笑広がる…原発廃炉費用捻出に必死

文=編集部
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 家中の家電、照明、ドア、エアコンなどを結び、タッチパネルや音声で自由に操作できる「スマートホーム」の構想はかなり前からあるが日本では遅々として進まない。

「家電各社はIoTに対応した製品を出しているが、仕様が異なり、これらを一括管理するのは不可能ではないが至難の業」(家電メーカー幹部)

 とはいえ、すべての家電、車などを新規に購入して円滑にIoTを実現しようとすると「安く見積もっても数百万円の費用が必要」(同)。実際、スマートホームで先行する米国でも家庭の導入実態は、ガレージドアの開閉や玄関ロックなど一部にとどまっており、個別に対応しているのが現状だ。

アマゾンの存在

 こうした状況に風穴を開けつつあるのが、米アマゾンだ。スピーカー型の音声認識端末「アマゾンエコー」は17年3月末に出荷台数が500万台を超えた。音声で家電の操作やECサイトでの買い物ができる。アマゾンは「エコー」の技術を積極的に公開しているため、エコーに対応した製品やサービスが多数生まれ、ユーザーの利便性を高めている。エコーに話しかけるだけで、テレビの電源オンオフやエアコンの調整などはもちろん、ウーバーで車も呼べるし、スターバックスで待たずにコーヒーを受け取ることも可能だ。

 日本でエコーは未発売だが早晩投入されるだろう。「稼ぐ」ことを再建計画の柱に据える東電HDだが、ソニーとの取り組みしかり、ただでさえ営業力が弱い上にサービス展開の意思決定にもたついていれば、アマゾンに一気に市場を席巻されてしまうだろう。
(文=編集部)

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