いやいや、投資する側もちゃんと脚本(ビジネスプラン)を読み、キャスティング(経営陣やスタッフ)についての内容を聞き、総体的に判断してるはずですよ、と異論を唱える人もいるだろう。まあ、それは当たり前なのだが、投資家側も毎日多くの“うまい話”を持ち込まれていて、全部目を通して精読できるわけではない。資料を最後まで読み通す、もしくは手に取ってもらうまでにふるいに落とされていることはよくあることなのだ。
だからこそ、映画制作チームでも起業家でも、ハイコンセプトづくりにまず相当の時間をかけるべきなのである。
(文=小川浩/シリアルアントレプレナー)