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ANAホールディングスとJALは4月30日、2013年3月期連結決算を発表した。787を17機保有しているANAは、1~3月の運航停止による営業利益の押し下げ分は35億円。7機を保有しているJALは13億円の営業減益となった。
ANAは4~6月の3カ月間まるまる停止すると約40億円の減益になるとした。JALは4~5月の停止を前提に約26億円の減益を織り込んでいる。
運航停止処分を受けた1月16日から5月末までの影響についてANAは売上高が125億円の減少、JALは65億円の減少になるとの見通しを明らかにした。
ANA、JALとも「業績への影響は軽微」と説明しているが、ANAの株価は低空飛行を続けており、5月16日にやっと年初来の高値、222円をつけた。この半年で日経平均株価は7割高となったが、ANAはカヤの外だった。
安全を置き去りにしたまま、FAAと国交省が運航再開を許可した。再び、バッテリー事故が起きたら、その責任は誰が取るのだろうか。
運航再開に向けて訓練飛行中の全日空のB787で、5月4日、電気系統の配電盤の一部が熱で損傷するトラブルが起きていたことを、全日空は16日になって公表した。配電盤を点検したボーイング社の整備ミスによるもので、事故後、改修したバッテリーシステムとは無関係だと説明している。羽田→新千歳に向けて飛んだ787機が到着後の点検で、配電盤の端子と、その周辺が黒く変色していたという。
本当に大丈夫なのか?
(文=編集部)
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