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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

19~22歳だけが対象の「マジ部」に、企業がこぞって無料でサービスを提供する理由

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季

広がるトライアル・マーケティングで経済効果も高まる?

「マジ部」のサービス対象年齢は19~22歳と決して広くはないので、企業側も来客の大半を無料とするわけではなく短期的に大きなコストとなるわけではない。とにかく若いうちにそのサービスのおもしろさに気づいてもらって、有料世代になっても“コト消費”として引き続き利用してもらうことを期待しているようだ。

「こういった試みは、若者世代をターゲットにしたものだけにとどまりません。別のサービスになりますが、最近では50歳以上の顧客を対象とした宿泊と駐車場を無料にするホテルや、シニア世代限定の相続税無料セミナーの開催といった試みもあり、ターゲットのニーズに合った誘導策はさまざまな世代を対象に展開されています。このような動きから、今後、ターゲット限定のトライアル・マーケティングはさらに活発になる可能性は高いでしょう」(同)

 経済を活性化するためには社会全体で消費が活発になることが必要だ。そのために求められるのが体験機会。「マジ部」に代表されるトライアル・マーケティングは、体験機会を与えたい企業にとって絶好のプラットフォームというわけだ。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

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