チャーシュー10枚載せたド派手ラーメン
焼肉チェーン店「牛角」などを展開するアスポラートは11月に、SNS映えを意識したラーメンを提供するラーメン店「辛味噌麺 かのと」を東京・千代田にオープンした。真っ赤な辛味噌スープに300グラム超のもやしを盛りつけ、厚さ1センチメートル以上の厚切りチャーシューを添えたラーメンを提供する。オリーブオイルを各席に常備し、ラーメンに加えることで好みの味に仕上げることができるのはもちろん、よりSNS映えするように利用することもできる。光沢感が増し、より映えるというわけだ。
ラーメンでもっともSNS映えしそうなのが、「辛味噌麺かのと」の、チャーシュー10枚を贅沢にのせた「SP かのと肉道(にくどう)〜2910〜」だ。毎月29日限定・数量限定で販売している。山盛りのもやしと器からはみ出すほどのチャーシューがSNS映えしそうだ。
このように、SNS映えを意識した市場は拡大している。それを表す一例として、SNSのインフルエンサーマーケティングサービスを提供するTHECOOが行ったインスタグラムにおけるスポンサード投稿数に関する調査がある。スポンサード投稿とは、依頼された企業の商品やサービスに関して、フォロワーを多く抱えて影響力のある人がSNS上で行う投稿のことをいう。
その調査によるとスポンサード投稿数は、15年度はわずか16件だったのに対し、16年度は1000件超に急増したという。17年度は16年度をさらに大きく上回ることが予想されている。当面、外食企業を中心にSNS映えする商品の開発が相次ぎそうだ。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。