消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
――地方と都会では、クルマに対する意識も違いますね。
中村 たとえば、首都圏で育ったお子さんは「クルマに乗る」という原体験が減少しています。しかし、「クルマに乗って楽しかった」という原体験があれば、クルマの価値が再評価され、1台1台に違いや魅力があることも理解していきます。そうした原体験が、クルマの購買につながっていくと考えます。
個人が保有しているクルマをシェアするためには、法律などの諸問題をクリアする必要があります。しかし、クルマの維持費用を負担するのが厳しくなるなか、リースやシェアなどのサービスが増え、クルマがより身近になれば購買意欲にもつながると思います。
――「ウーバー」については、日本では普及する兆しがありませんね。
中村 海外では、タクシーの運転手がわざと遠回りして乗客からより多くの料金をもらう行為があったと聞いたことがあります。そのため、事前に価格が決まっている「ウーバー」に利用者が安心感を抱き、それが普及につながったのだと思っています。一方、日本ではタクシー運転手の倫理観が高かったため、海外と比べて「ウーバー」が普及していないのだと思います。
(構成=長井雄一朗/ライター)
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