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LED照明が大当たり
アイリスの目玉商品で、かつ主力商品なのがLED照明だ。蛍光灯や白熱電球と比べて輝度が高く、発熱も抑えられ、寿命が長い。11年の東京電力福島第一原発事故後、節電意識が高まり需要が急増した。LED照明の国内市場はパナソニックと東芝ライテックが2強だったが、10年に参入したアイリスが急成長した。
ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏らが創業した米ベンチャー、ソラーのLED照明の販売を16年3月から始めた。同年4月に電子部品大手ロームから照明事業を買収。17年9月には100億円を投じ、茨城県阿見町にLED照明の新工場を建設した。
家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」(17年暦年)によると、「LED電球・蛍光灯」の販売シェアはパナソニックが30.0%、アイリスが28.3%、東芝ライテックが13.0%。前年3位のアイリスが2位に浮上し、1位のパナソニックに1.7ポイント差まで肉薄した。茨城のLED新工場の稼働でLED照明の生産能力は25%アップする。この工場だけで200億円の年間販売を見込む。200億円が18年12月期の売り上げに上乗せされることになり、18年にアイリスがLED照明で首位に立つのはほぼ確実だ。アイリスは、参入してわずか8年で国内のLED照明のトップメーカーに躍り出る。
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