ユニー・ファミリーマートホールディングスとドンキホーテホールディングスは2月23日、神奈川県横浜市に「MEGAドン・キホーテ UNY大口店」をオープンした。
両社は手を組み、不振が続く総合スーパー(GMS)の「アピタ」及び「ピアゴ」を、ユニーとドンキのダブルネームのディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ UNY」へ業態転換を進める方針で、同店はその第1号店となる。閉店した「ピアゴ大口店」を改装し、リニューアルオープンした。
筆者は、リニューアルオープン当日に大口店を訪れてみた。ユニーとドンキが組んで展開する売り場がどのようなものなのかを確かめたかったからだ。
店内に入ると、すぐに山積みになった菓子群が目に入ってきた。特売品を陳列する「驚安コーナー」と呼ばれる売り場で、圧巻の山積み陳列で客に注目させ、掲げてあるプライスPOPで該当商品の安さを訴求し、かつ店全体の値ごろ感を伝える役割を担う。
この「驚安コーナー」は既存のドンキの店舗で採用しているもので、新業態でもドンキ流の手法を積極的に取り入れていく考えのようだ。
同店は地下1階で食品、地上1〜2階で日用雑貨や衣料品、家電製品などを扱っている。地上1〜2階は既存のドンキとさほど変わらない売り場だったが、地下1階の食品売り場は既存のドンキや他のスーパーではほとんど見られない展開がなされていた。
1階のエレベーターを降りたすぐの場所に果物と野菜の売り場があるのだが、一般的なスーパーや既存のドンキとは大きく異なっていた。その違いは陳列量にある。同売り場ではバナナやリンゴ、ニンジンといった青果を、これでもかというくらい山積みしていた。
ほかにも、商品の山積みはいたるところで行われていた。菓子やカップラーメンなどは天井近くまで山積みされていたし、おにぎりやパンはテーブルやワゴンの上に山積みされていた。「若鶏竜田揚げ」も山のようになっていた。
売り切ることができないと思わせるほどの陳列量だ。新業態の第1号店で注目度が高いということもあり、意図的に販売計画を無視し、インパクトを出すことだけを考えているのかもしれないが、圧巻の食品陳列を見ることができた。