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中堅・中小小売りは軒並み減収・減益

決算は二極化が鮮明 イオン&セブン最高益の裏で、食品スーパーがボロボロ…


 こうした中で、増収・増益と健闘しているスーパーもある。北海道でシェアトップのアークスの13年2月期の連結売上高は同25%増の4339億円、営業利益は同20%増の134億円と増収・増益だった。既存店は苦戦したが、昨年9月に岩手県トップの食品スーパー、ジョイスを買収しており、これが業績を押し上げた。

●イズミが食品スーパーのトップに躍り出る

 広島県など山陽地方が地盤で九州に進出した有力スーパー、イズミの13年2月期の連結売上高は同4%増の5355億円、営業利益は同15%増の279億円と増収・増益だった。イズミはライフコーポレーションの連結売上高(5199億円)を上回り、名実ともに食品スーパーのトップに躍り出た。

 イズミは大型ショッピングセンター「ゆめタウン」が収益の柱で、業態転換がうまくいった。改正まちづくり3法の規制でゆめタウンの開設が難しくなったため、新業態「ゆめマート」を核店舗とする近隣型商業施設(NSC=ネイバーフッド・ショッピングセンター)の出店へと軸足を移している。

 スーパー業界では、株高の資産効果と円安で個人消費が回復するとの期待が高まっている。とはいっても日常的に買う必需品は節約志向が強い。スーパーの特徴は安さだったが、値下げをしても客足が伸びることはなくなった。

 アークスのように地域一番のスーパー同士が経営統合するか、イズミのように業態転換するしか、中堅・中小スーパーが生き残る道はないのかもしれない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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